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ハイドロゲルを用いたがん幹細胞形質の誘導と新規治療標的の探索

研究課題

研究課題/領域番号 21K09485
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56040:産婦人科学関連
研究機関北海道大学

研究代表者

渡利 英道  北海道大学, 医学研究院, 教授 (10344508)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード卵巣がん幹細胞 / ハイドロゲル / 卵巣癌 / 幹細胞 / がん幹細胞 / 卵巣がん / hydro gel / cancer stem cell / ovarian cancer / gynecologic cancer
研究開始時の研究の概要

がん幹細胞の分離・同定方法としてside population分画の分離、細胞表面マーカーを指標とする同定法、ALDH1の酵素活性を指標とする同定法などが報告されているが、普遍的な手法としては確立していない。本研究では、①DNゲル上で卵巣癌細胞を培養することで卵巣癌幹細胞様の形質を安定的に誘導できることを示すこと、②DNゲルを用いるがん幹細胞誘導法を用いることで現在までの卵巣癌幹細胞に関する知見を再検証すること、③DNゲルを用いるがん幹細胞誘導法において特異的に生じている遺伝子異常、細胞内情報伝達系の異常について詳細に解析することで、卵巣癌幹細胞を標的とする新たな治療開発につながる知見を得ること、を目指すことである。

研究成果の概要

ハイドロゲルを基質として用いた二次元培養により、卵巣癌幹細胞の誘導を試みた。その結果、ハイドロゲル上での培養により得られた細胞はがん幹細胞の特性(幹細胞バイオマーカーの高発現、高い抗がん薬耐性、およびミトコンドリア代謝への依存性)が観察された。さらにin vivo実験では、これらの細胞は対照細胞に比べてより高い造腫瘍能を示した。マイクロアレイ解析の結果、卵巣癌幹細胞に特異的に高発現する遺伝子Xを特定した。これはこれまでの研究では幹細胞性との関連が報告されていなかった分子である。今後は、遺伝子Xを標的とした阻害療法の有効性を検討することで、卵巣癌治療の新たな治療法の開発に繋がる知見と考えられる。

研究成果の学術的意義や社会的意義

がん幹細胞を標的とする効果的な治療法を開発するためには、がん幹細胞の特性を詳細に解明することが不可欠である。その手段の一つとして、本研究で示された卵巣癌幹細胞の誘導法を用いること、その細胞内シグナル伝達や遺伝子発現に関する詳細な解析を行うことで、今後の難治性卵巣癌の新規治療法の開発に繋がることが期待される。したがって、今後の卵巣癌の治療成績向上に資する可能性のある研究であり、学術的並びに社会的意義が高い研究成果が得られたと考えている。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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