研究課題/領域番号 |
21K09489
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
平池 修 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (20529060)
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研究分担者 |
浦田 陽子 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (20572598)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 卵巣 / 明細胞癌 / グルタチオン / 蛍光プローブ / 早発卵巣不全 / 卵巣がん / 抗悪性腫瘍剤 / 線維化 / 卵胞閉鎖 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究において、ヒト検体、培養細胞系、マウス検体などを用いた実験から、組織学的には卵巣線維化発生および抑制メカニズムの解明を目標とし、分子的にはNrf2/Keap1経路とHippo経路のクロストークを追求し、これらの卵子および卵巣顆粒膜細胞の酸化ストレス経路における役割について研究を重ねることで、Nrf2/Keap1およびYap1/TAZといったタンパク群が、顆粒膜細胞の増殖および分化メカニズムをいかに修飾しているのか、という事象についての分子細胞生物学的理解を深めることが可能になる。
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研究実績の概要 |
当初予定の研究は、他の研究との関連で、以下記載の内容の研究を旧年度おこなった。卵巣明細胞癌(CCC)は活性酸素種に富む卵巣子宮内膜症性嚢胞内で発生、増殖し、グルタチオン(GSH)を中心とした抗酸化経路活性化が発癌および化学療法抵抗性に関与し得る。CCCの代謝依存性を解明し、癌細胞と非癌細胞の代謝バランスを利用した新規蛍光プローブの適用可能性を検討した。CCCと同一症例内正常卵巣組織のペア検体を用いてメタボローム解析および代謝関連酵素の発現解析を行ない、GSH産生に重要なGGT活性を緑色蛍光として検出する蛍光プローブ(gGlu-HMRG)を用いて、蛍光イメージング実験を行ったところ、CCC組織においては還元型GSHやGSH構成アミノ酸(グルタミン酸、システイン、グリシン)の取り込み増加、GSH合成関連酵素の上昇によりGSH代謝が亢進していた。CCCにおけるGSH合成阻害は、過剰な酸化鉄が誘導する細胞死であるフェロトーシスを誘導した。CCCの手術検体12例にgGlu-HMRGを散布し組織イメージングを試みたところ、腫瘍と正常卵巣組織を明瞭に区別することが可能であった。CCCにおけるGSH代謝依存性は治療標的になりうる。また、gGlu-HMRGは他癌腫ではすでに臨床応用されており、術中蛍光標識による残存腫瘍低減を目指した臨床応用が期待される。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
概要に示した研究は現在投稿し査読結果を待っている状態である。今年度も継続している課題である。また、線維化研究は子宮組織に変更しておこなう予定としている。
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今後の研究の推進方策 |
子宮組織における線維化を標的として、子宮内腔癒着の予防および治療に関する研究を今年度はおこなう予定としている。卵巣に関する研究は、早発卵巣不全症POIマウスの卵巣線維化に変えて今後同時並行にしておこなう予定である。
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