研究課題/領域番号 |
21K09505
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
下屋 浩一郎 川崎医科大学, 医学部, 教授 (40291950)
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研究分担者 |
田中 圭紀 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (00772675)
村田 卓也 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (20714207)
杉原 弥香 川崎医科大学, 医学部, 講師 (90721960)
松本 桂子 川崎医科大学, 医学部, 講師 (70749499)
松本 良 川崎医科大学, 医学部, 講師 (10785645)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 顆粒膜細胞腫 / ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤 / 精子機能 / 線維芽細胞 / 精漿 / サイトカイン / 体外受精-胚移植 / 顆粒膜細胞 / 生殖医療 / 卵巣顆粒膜細胞 / 卵胞 |
研究開始時の研究の概要 |
結婚年齢・出産年齢の高齢化に伴って、不妊治療とくに高度生殖補助医療を必要とする女性が増加している。顆粒膜細胞は卵との相互作用によって卵の成熟過程に深く関与する。生殖補助医療における妊娠成立の困難さは卵自体の質の低下もあるが、顆粒膜細胞などの卵周囲を取り巻く微小環境の悪化もその要因として重要である。また、卵と精子の相互作用という点からも微小環境は重要である。一方、顆粒膜細胞は悪性化し、顆粒膜細胞腫は病態が未解明で、かつ有効な治療法が確立していない。そこで顆粒膜細胞に焦点を当てて生殖医療から婦人科腫瘍につながる系統的解析を行うことで生殖医療における治療法の改善ならびに悪性腫瘍への応用を目指す。
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研究実績の概要 |
生殖領域における解析:低刺激周期体外受精における採卵時の卵胞液におけるサイトカインと胚盤胞発生率および卵の質との関連を網羅的に解析し、IL-1RA、IL-4、 IL-17Aが抽出された。さらに解析を進め、血中のIL-17A濃度が体外受精胚移植の際の卵の質と相関し、有意なマーカーとなりうることが明らかとなり、その結果をもとに男性側におけるこれらの因子の関与について解析する目的で体外受精時の精漿中のこれらサイトカイン濃度と予後について解析を遂行し、これら3因子が体外受精成績と相関することを見出した。さらに本検討をもとに受精における精子環境におけるサイトカインについて網羅的解析を進め、GDF-15、Kallikrein、TFF3の3因子が体外受精胚移植における胚盤胞発生率と関連する可能性が示され、卵子環境との相互作用について解析を進めている。受精における精子・卵子の相互作用ならびにそこに与える顆粒膜細胞などの微小環境の影響について検討を進める。 婦人科腫瘍領域における解析:顆粒膜細胞腫(GCT)細胞株(KGNおよびCOV434)に対するヒストン脱アセチル化酵素阻害剤panobinostat(PS)のin vitro効果を検討し、化学療法による細胞死を引き起こすDNA複製や細胞周期に関連する遺伝子発現が抑制され、KGN細胞ではHDAC阻害剤によるエピジェネティック修飾により予想外の分化能を示す可能性が示されHDAC阻害剤を用いたGCTの新規治療法 の可能性を示すもので更なる検討を進めている。卵巣がんにおける線維芽細胞を分離して播種への影響の検討を行い、微小環境の関与に関してさらに検討を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究計画に沿って生殖領域および婦人科腫瘍領域ともに研究を遂行してきたが、婦人科腫瘍領域における検討が遅延しているから。
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今後の研究の推進方策 |
延長した研究期間において受精における精子・卵子の相互作用ならびにそこに与える顆粒膜細胞などの微小環境の影響について検討を進めるとともに婦人科腫瘍領域において微小環境に着目した発がん機構の解明について研究を遂行していく予定である。
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