研究課題
基盤研究(C)
近年の研究により不妊原因の男女比は半々であることがわかってきたものの、男性不妊に対する有効性の高い薬物療法はいまだ確立されていない。その理由は、精巣には血液精巣関門(BTB)があり薬効成分が精巣に送達されにくいためである。そこで、本申請研究では、生体バリアを透過し、精巣に選択的に送達可能な新規DDS医薬品の開発を試みる。具体的には、BTBを透過可能な合成高分子の選定とその物質特性の特定を行った後、抗酸化物質の担持を行う。創製したDDS医薬品を精巣酸化ストレスマウスに投与することで、造精機能障害治療効果、ならびに安全性の評価を実施する。