研究課題/領域番号 |
21K09519
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
浅野間 和夫 九州大学, 医学研究院, 准教授 (30380413)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 子宮体癌 / 解糖系 / 酸化的リン酸化 / エネルギー代謝 / 転写調節 / 脱リン酸化酵素 / AMPK / PPM1F / 転写因子 / 栄養代謝 / 上皮間葉移行 |
研究開始時の研究の概要 |
我々はこれまで特に子宮体癌の上皮間葉移行に注目し浸潤機構について研究を進めてきた。癌細胞はエネルギー産生に関して解糖系に大きく依存していることが古くより知られているが、一方で最近では酸化的リン酸化も重要な役割を持っており、癌の進展や転移に重要であることが分かってきた。しかし癌細胞の上皮間葉移行・浸潤機構と細胞内代謝との関連については議論が分かれるところで、十分な知見がないため、これを明らかとし子宮体癌の進展を制御する新たな治療法開発の基礎的研究を行う。
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研究成果の概要 |
BHLHE40は様々な細胞活動に関わる転写因子である。子宮体癌細胞株を用いてBHLHE40をノックダウンすると酸素消費量が低下し、細胞外酸性化が上昇した。BHLHE40はPDHA1とLDHAのリン酸化を制御することによりPDHとLDHの活性を制御していることが分かった。またBHLHE40は脱リン酸化酵素PPM1Fの転写を抑制することによりAMPKαのリン酸化を上げることが分かった。臨床検体を用いた免疫組織染色の解析によりBHLHE40、PPM1F、リン酸化AMPKαの発現量が子宮体癌患者の予後に相関することを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々はBHLHE40-PPM1F-AMPKの経路が解糖系と酸化的リン酸化を制御することにより細胞内のエネルギー調節を司り、子宮体癌の進展を制御していることが示唆された。これらの結果はBHLHE40、PPM1F、リン酸化AMPKαが予後マーカーとして利用できる可能性を提示し、また、BHLHE40-PPM1F-AMPK経路を標的とした分子治療の可能性を提示するものである。
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