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周産期予後不良因子であるGBS感染症の迅速検出を目的とした等温核酸増幅技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K09525
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56040:産婦人科学関連
研究機関順天堂大学

研究代表者

牧野 真太郎  順天堂大学, 医学部, 教授 (70570894)

研究分担者 竹田 純  順天堂大学, 医学部, 准教授 (60813459)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワードGBS感染症 / 周産期死亡 / 新生児B群溶血性レンサ球菌感染症 / 等温核酸増幅法
研究開始時の研究の概要

本研究では、等温核酸増幅法を応用し、短時間・高精度なベッドサイドで実施可能なGBS遺伝子検出法を開発する。本法は、分娩直前の的確なタイミングで、どこの施設でも24時間実施可能で、短時間でGBSを検出し得る方法となりうる。検査確定から分娩までのタイムラグを無くすことは、検査結果未確定による不要な予防的抗生剤投与を回避して新生児腸管細菌草叢への長期的影響を最小化するものであり、その有用性は大きい。また、本法は薬剤耐性遺伝子の同時検出を構想しており、適切な抗生剤選択は増加傾向にある薬剤耐性GBS株にも対処しうる。本研究では、現行ガイドラインの弱点を補強し得る革新的なGBS予防法確立を目指す。

研究成果の概要

GBS遅発型発症に対する予防策として、第一に偽陰性評価の回避のため、高精度核酸検出法を開発した。第二に妊産婦および児の保菌率の変動を検証した。530組の妊婦およびその児を対象とし、産前、分娩時、産後の腟直腸擦過検体を採取した。児の口腔/直腸擦過検体は、出生時、日齢3、日齢30に採取した。この結果、母体産前保菌率は核酸検出で18.6%、培養で16.1%であった。全症例の9.6%は、産前と分娩時の検出結果が不一致となった。陰性母体の児の4.6%でGBSは検出され、水平感染の可能性を示唆した。本新規核酸検出法は濃縮培養なく直接検出可能であり、分娩時のポイントオブケア検査として有効といえた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

現行のガイドラインで予防し得る早発型GBSとは異なり、遅発型GBSは水平感染による出生後感染の可能性が示唆された。したがって本研究で確立した新規核酸検出法は、濃縮培養工程を伴わず直接検出可能であり、分娩時のポイントオブケア検査としてのみならず、発症を疑う新生児の早期診断ツールとしても有効といえ、周産期医療への貢献が期待できる。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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