研究課題/領域番号 |
21K09534
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
山口 聡子 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (40609872)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 卵巣がん / ドラッグリポジショニング / 医療リアルワールド / レセプトデータ / がん / リアルワールドデータ / 卵巣癌 / データベース |
研究開始時の研究の概要 |
卵巣癌は、早期発見が困難であり、予後不良の癌である。進行例での再発率は高く、再発した卵巣癌は化学療法に抵抗性である。さらに、日本人に比較的多い明細胞腺癌では初発時も化学療法が奏功しにくい。 本研究では、ドラッグリポジショニング(既存薬を、別の疾患に対する治療薬として開発すること)のため、臨床データベースの解析と培養細胞を用いた薬剤感受性試験を組み合わせて卵巣癌の予防または治療に有効な既存の薬剤を同定することを目的とする。
|
研究成果の概要 |
卵巣がんは、婦人科悪性腫瘍の中で最も死亡者数の多い疾患であり、その数は我が国においても年々増加傾向にある。特に日本人に比較的多く、化学療法が奏功しにくいタイプの卵巣がんの三次元培養モデルを用いて同定した、がん細胞の生育を抑える既知薬理活性物質の候補のうち、日本で認可されている医薬品について、レセプトデータ(診療報酬明細書)を含む大規模データベースを用いて、卵巣がんをはじめとするがんの発症を抑制する可能性があるかの検討を行った。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新規の医薬品の開発には、莫大な時間と費用を要するが、本研究では、既に安全性が確立されており、他の疾患に使われている薬剤のうち、がんにも有効である薬剤を同定することによる、ドラッグリポジショニング(既存薬の再開発)を目指している。さらに、医薬品のがんに対する有効性を検討するためには、一般には大規模な臨床試験が必要であるが、本研究では診療報酬明細書を含む大規模医療データベースを活用し、なるべく臨床試験に近い条件で解析を行っている。
|