研究課題/領域番号 |
21K09556
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
齊藤 祐毅 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (40611009)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 頭頸部癌 / TERTプロモーター変異 / 口腔がん / 若年 / TERT / HPV / 中咽頭癌 / 口腔癌 |
研究開始時の研究の概要 |
咽頭嗽液からHPVおよびメチル化遺伝子群同定を行い、治療状況に応じた癌腫の存在診断能を向上させ、治療効果予測の一助とする。本研究の成果はどの治療状況にあっても癌腫の残存の有無を即時的に評価できることにつながり、治療強度を状況にあわせて調節するテーラーメイド治療確立の基盤とする。
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研究成果の概要 |
当初中咽頭癌の低侵襲化治療を嗽液からのリキッドバイオプシーを介して行おうとしていたが、COVID-19のパンデミックに伴い、感染リスク軽減の上から嗽液を貯留することが困難になった。そのため、研究対象を口腔がんに変更し、口腔がんの包括的ゲノムプロファイリングのデータベース解析を行ったところ、若年・女性・飲酒歴喫煙歴が少ないという症例群にTERTプロモーター変異が特徴的に分布していることを見出した。この事象を米国の遺伝子変異データからvalidationを行い、その後に自施設での手術検体でも同様な結果が得られ、口腔がんにおける新たなサブグループとなりえると考えた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
頭頸部扁平上皮癌のは飲酒・喫煙歴が多い高齢男性に多いことがよく知られていたが、口腔がんにおいて若年、女性発症が時折みられることは大きな謎とされていた。今回の研究成果はその発癌機構においてTCGAデータでは見過ごされていたTERTプロモーター変異が特徴的に分布していることを様々なデータから裏付けることができた。また治療開発としてもTERTプロモーター変異陽性口腔がんはCASP8,HRAS変異といった発癌遺伝子の頻度も多く、新規治療へつながる基盤を作れたと考えている。
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