研究課題/領域番号 |
21K09558
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
意元 義政 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 講師 (50418703)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 短鎖脂肪酸 / リポキシゲナーゼ / type2サイトカイン / 好酸球性副鼻腔炎 / TSLP / 経口ステロイド / 鼻粘膜上皮細胞 / 好酸球 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、健常者と慢性副鼻腔炎患者の鼻腔洗浄液中の短鎖脂肪酸、凝固系と線溶系に関わる分子についての濃度を測定し、好酸球性副鼻腔炎、非好酸球性副鼻腔炎、そして健常者との間で差があるかを検討する。また鼻腔組織を構成する気道上皮細胞と鼻線維芽細胞、そして鼻茸に浸潤する好酸球とGroup 2 innate lymphoid (ILC2)細胞に対し、短鎖脂肪酸がTh2サイトカイン産生、凝固系・線溶系因子の発現、phosphatidylethanolamineに影響するかを検討する。
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研究実績の概要 |
ヒト正常気道上皮細胞(NHBE細胞)を用いて、短鎖脂肪酸で刺激を行い、気道上皮細胞におけるリポキシゲナーゼのmRNAの発現量を定量real time-PCR法で検討した。その結果、いくつかのリポキシゲナーゼは発現が誘導される現象が認められた。これらは、IL-4やIL-13により誘導されるため、短鎖脂肪酸との共刺激により発現の挙動に影響があるかを検討している。 これまで、好酸球性副鼻腔炎の鼻茸組織内におけるmRNAの発現量について、定量real time-PCR法で検討した。好酸球性副鼻腔炎の重症度を規定する全身の因子(気管支喘息の合併、末梢血好酸球割合、アスピリン不耐症)により、鼻茸中のいくつかの遺伝子発現が、重症度やそれらを規定する因子により異なっていることを見出した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
in vitroの実験系は概ね想定された結果である。
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今後の研究の推進方策 |
短鎖脂肪酸刺激により、NHBE細胞において変化のあったリポキシゲナーゼは、好酸球性副鼻腔炎で変化のあったリポキシゲナーゼである。これは、炎症を促進する他科不飽和脂肪酸と炎症を抑制す芙他科不飽和脂肪酸の合成にも関与しているため、今後短鎖脂肪酸がどちらの代謝産物を誘導しうるかということを検討していく。
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