研究課題/領域番号 |
21K09559
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
山田 大貴 浜松医科大学, 医学部, 協定訪問共同研究員 (70882794)
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研究分担者 |
今井 篤志 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (30794309)
望月 大極 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (40467246)
美馬 勝人 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (40866109)
三澤 清 浜松医科大学, 医学部, 教授 (90334979)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 血中循環RNA修飾網羅的解析 / リキッドバイオプシー / クラスター解析 / GO解析 / セルフリーRNA / クラスター解析、GO解析 |
研究開始時の研究の概要 |
現在、エピトランスクリプトーム研究は始まって日が浅く、頭頸部癌での特徴など全貌は明らかになってない。本研究では、HPV関連中咽頭癌症例の癌側と正常側のサンプルからの網羅的エピトランスクリプトーム解析を行い、HPV関連中咽頭癌でのエピトランスクリプトームの特徴を解明する。また、RNAメチル化候補遺伝子の抽出を行い、その候補遺伝子の中からセルフリーRNAからRNAメチル化を検出する有望な遺伝子を抽出し新規モニタリング法の開発を試みる。
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研究実績の概要 |
これまで我々研究グループは、DNAメチル化修飾(エピゲノム)をマーカーとした先行研究をおこなっている。具体的には、HPV関連中咽頭癌におけるセルフリーDNA-メチル化解析により、3遺伝子(CALML5、DNAJC5G、LY6D) の治療効果・腫瘍消失・再発の判定の有効性を報告している。この3遺伝子は、細胞株の網羅的メチル化解析、頭頸部癌252症例のメチル化解析による予後評価、セルフリーDNA-メチル化解析の3段階の解析により抽出に成功している。今回本研究は、これまでの経験を基に、エピトランスクリプトーム解析によるセルフリーRNAマーカーの探索の研究である。現在、頭頸部癌での特徴など全貌は明かになってない。本研究では、DNAメチル化などの塩基修飾(エピゲノム:epigenome)が癌化機構など多様な影響を与えることが広く認識されている。最近では、転写産物(transcript)であるRNAが修飾されるエピトランスクリプトーム(epitranscriptome)が注目され、RNAにアデノシン6位窒素原子へのメチル基の付加反応であるN6-メチルアデノシン (m6A)という塩基修飾が存在しその重要性が認識されている。我々は、これまで長くDNAメチル化修飾に関する研究をおこない、臨床検体、リキッドバイオプシーからのDNAメチル化マーカーの研究を継続している。本研究では、RNA修飾に焦点をあてた新たなRNAメチル化マーカーの抽出を目指す研究に取り組む。頭頸部癌におけるリキッドバイオプシーからのセルフリーRNAからRNAメチル化を検出する研究はいまだ報告はなく、これまでのセルフリーDNAからのDNAメチル化修飾(エピゲノム)の経験を生かして、RNA修飾(エピトランスクリプトーム)と癌化機構についての研究に取り組んだが、リキッドバイオプシーからのセルフリーRNA解析はRNAの回収量の少なさから困難であった。
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