研究課題/領域番号 |
21K09573
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛 |
研究代表者 |
水足 邦雄 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 病院 耳鼻咽喉科, 講師 (40338140)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 感音難聴 / 耳鳴 / 爆傷 / 有毛細胞 / シナプス / 大脳辺縁系 |
研究開始時の研究の概要 |
根本的な治療法の存在しない耳鳴に対する新しい治療法を見いだすため、ヒト集団による分子遺伝学的解析、耳鳴動物モデルを用いた候補薬による治療効果の確認、さらに耳鳴に随伴する抑うつや不安への効果を大脳辺縁系におけるニューロンの可塑性変化の評価により行う総合的なトランスレーショナルリサーチを行う。本研究では病態に即した画期的な薬剤検索方法を用いており、見いだされる治療薬が近い将来臨床応用できる可能性が極めて高いと考えている。
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研究実績の概要 |
前年度作成した、実験動物として安定した耳鳴が再現できる「衝撃波誘発耳鳴モデル」を用い研究を行った。聴覚機能評価として聴性脳幹反応(ABR)および歪 音耳音響放射(DPOAE) による内耳機能測定を行い、末梢聴覚器からの聴覚情報量と耳鳴の定量的な音量との関連を明らかにした。続いてモデル動物における耳鳴の定量評価を我々の確 立したgap detection testを用いて行った。本法を用いて耳鳴の有無やラウドネスを客観的に評価するだけでなく耳鳴のピッチが解析可能となった。 このモデルを用いて、爆傷を模した衝撃波に曝露させたマウスでは、内有毛細胞のシナプスの減少が生じ、さらに聴覚伝導路、とくに蝸牛神経節でもシナプスの減少が認められた。これらのシナプス脱落は耳鳴の発生に関わっていることが明らかとなり、耳鳴の責任病巣である事が明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初2年度に行う予定であった研究がほぼスケジュール通り進行している。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き耳鳴動物モデルの脳、特に聴覚伝導路の解析を進めてゆく。 さらに、鼓膜穿孔が生じると難聴や耳鳴の様式が変化することが観察されているため、鼓膜穿孔と耳鳴の関連についてもさらに検討を行う。
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