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腫瘍溶解ウイルス療法の遠隔転移腫瘍への効果

研究課題

研究課題/領域番号 21K09587
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

波多野 芳美  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (90792672)

研究分担者 江崎 伸一  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (20620983)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード単純ヘルペスウイルス / 腫瘍溶解ウイルス / 転移性腫瘍 / 腫瘍溶解ウイルス療法
研究開始時の研究の概要

腫瘍溶解ウイルス療法は接種したウイルスが腫瘍細胞を破壊しながら増殖して、増殖したウイルスが周囲に感染してさらに腫瘍を崩壊させていくことをコンセプトにした治療法である、また近年になり、腫瘍溶解ウイルス療法は抗腫瘍免疫を増強することも判明してきた。そこで本研究では腫瘍溶解ウイルス療法が遠隔転移腫瘍の成長を抑制することができるかを検討することを目的とする。複数臓器に腫瘍を同時に作成し、遠隔転移担癌モデルマウスを作成する。一つの腫瘍のみウイルスで治療した際に他の腫瘍が縮小していくかを検討する。

研究実績の概要

頭頸部扁平上皮癌の大半は進行癌で見つかることが多く、進行癌は治療後も局所再発や遠隔転移することが多い。再発、転移した腫瘍は従来の治療に抵抗性を示すことが多く、有効な治療選択肢が限られていて、新規治療法の確立が望まれている。 腫瘍溶解ウイルス療法は接種したウイルスが腫瘍細胞を破壊しながら増殖して、増殖したウイルスが周囲に感染してさらに腫瘍を崩壊させていくことをコンセプトにした治療法である。また近年になり、腫瘍溶解ウイルス療法は抗腫瘍免疫を増強することも判明してきた。名古屋大学医学部ウイルス学講座では、自然発生型の弱毒型単純ヘルペスウイルス1型 (HSV-1)からHF10をクローニングし、HF10が多くの癌細胞株で増殖性が非常に高く、担癌モデルマウスにも優れた抗腫瘍性を示すとともに腫瘍細胞特異的な腫瘍免疫を誘導することを報告してきた。 頭蓋内、肺内など遠隔臓器に転移した腫瘍は、腫瘍溶解ウイルスを直接接種することが困難であることが多い。しかし、接種可能な腫瘍に腫瘍溶解ウイルスを接種することにより抗腫瘍免疫を賦活化し、遠隔臓器に転移した腫瘍を制御できれば、遠隔転移した腫瘍への新たな治療選択肢となる可能性が考えられる。そこで本研究では腫瘍溶解ウイルス療法が遠隔転移腫瘍の成長を抑制することができるかを検討することを目的とする。本研究では複数臓器に腫瘍を同時に作成し、重複癌モデルマウスを作成する。一つの腫瘍のみウイルスで治療した際に他の腫瘍が縮小していくかを検討する。腫瘍溶解ウイルス療法が局所接種した腫瘍だけでなく、遠隔転移腫瘍の制御を示すことを示すことができれば、腫瘍溶解ウイルスの新たな可能性を示すことができる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初の研究計画通り、背部両側皮下腫瘍モデルを作成し、片側の腫瘍のみ腫瘍溶解ウイルスにて治療を行ったところ、両側とも腫瘍の縮小効果が得られた。他のモデルとして脳腫瘍、舌腫瘍を同時に有する遠隔転移腫瘍モデル動物の作成し、舌腫瘍にHF10を接種したところマウス生存延長効果が認められた。
結果をまとめて国際誌に発表予定であるが、その部分が遅延している。

今後の研究の推進方策

結果をまとめて国際誌に発表予定である。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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