研究課題/領域番号 |
21K09629
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
勝野 達也 京都大学, 医学研究科, 研究員 (90527665)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 3D電顕 / 細胞内微細構造 / アレイトモグラフィー / 反射電子走査電顕 / 広範囲撮影 / 内耳 / 気管 / 電子顕微鏡 / 微細形態 / 3次元再構築 / 細胞 / 微細構造 / 内耳組織 / 喉頭組織 |
研究開始時の研究の概要 |
音刺激を電気的信号に変換する内耳コルチ器や、気管において異物の捕捉/喀出の機能の一端を担う多線毛細胞には、その機能を担保する感覚毛や線毛、そしてそれらを保持する「根」や基底小体などの特徴的な微細構造がある。これらの微細構造の存在は古くから知られていたが、その詳細な役割や機能については長らく推測の域をでなかった。本研究では複数の三次元電子顕微鏡法を組み合わせた微視的解析により、内耳や気管組織内の細胞の微細構造が、それぞれの組織や細胞全体に対してどのような影響を及ぼしているか解析を進める。
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研究実績の概要 |
本研究では複数の電子顕微鏡法を組み合わせた微視的解析により、組織内の細胞の微細構造が、それぞれの組織や細胞全体に対してどのような影響を及ぼしているかを調べることを目的としている。 これまでに、内耳柱細胞内の微細構造の解析、気道上皮多線毛細胞の線毛運動の方向性に関する解析を進め、内耳柱細胞内の微細構造形成過程に関する知見を得た。線毛運動の方向性についてのデータは、線毛運動のライブイメージングによる解析を合わせ、その方法論について報告を行った(Nakamura et. al., 2023)。また、SEMを用いた反射電子像観察を応用した試料の広域観察法とその使用例について、2022年の日本耳科学会のテーマセッションにおいて発表を行った。 FIB-SEM、アレイトモグラフィー法を用いた培養細胞の3D再構築解析によって得られた知見を、細胞内で細胞骨格が液-液相分離しながら相互作用することで上皮細胞間バリアを制御している研究に寄せ報告を行った(Tsukita et.al., 2023)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
生体を用いた解析に関しては、解析する遺伝子改変マウスの数の確保が、予定よりやや遅れているものもあるが、電子顕微鏡データの取得に関しては、随時成果の発表、報告を行っており、概ね順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、電子顕微鏡による形態解析法の改良・開発の進行と、細胞、個体など生体を用いた機能の解析、および免疫染色など分子生物学的解析を重ねて、研究を推進する
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