研究課題/領域番号 |
21K09631
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
佐藤 崇 大阪大学, 大学院医学系研究科, 講師 (30756002)
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研究分担者 |
太田 有美 大阪大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (00598401)
原田 祥太郎 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任研究員 (10824740)
鎌倉 武史 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (30600564)
清水 康太郎 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (60846492)
今井 貴夫 奈良県立医科大学, 医学部, 非常勤講師 (80570663)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 顔面神経麻痺 / 神経再生 / 抗酸化作用 / VZV感染 / シングルセルRNA解析 / VZV / デジタルPCR / 神経再生因子 / シングルセルPCR |
研究開始時の研究の概要 |
病態および治療薬が明らかになってきているにも関わらず、難治性顔面神経麻痺症例が存在する。これらの多くは、VZVウイルスによる顔面神経麻痺であることが分かってきている。本研究では、VZVウイルス感染の有無を早期に鑑別するための早期診断ツール(デジタルPCR)を大規模な解析システムにより確立する。また、顔面神経障害モデルマウスを用いた神経組織のシングルセル遺伝子解析を行い、顔面神経再生に関わる因子を解明する。早期診断による早期治療および障害された神経を再生させる治療という2方向から難治性顔面神経麻痺の根治を目指す。
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研究実績の概要 |
難治性顔面神経麻痺の根治を目指して、早期診断による早期治療、および神経を再生させる治療の2方面からのアプローチを行っている。 早期診断に関しては、水痘・帯状疱疹ウイルス感染が原因であるものは予後が悪いため、それらの症例を鑑別するために、唾液検体を用いてデジタルPCR法での検出を試みているが、感度の問題で難渋している。今後は、麻痺の程度を筋電図を用いて客観的に評価し、予後不良かどうかとの関連を調べている。 早期治療については、抗酸化作用がある水素分子に注目し、経口シリコン製剤による顔面神経麻痺回復への効果を検討した所、シリコン製剤投与によりより早期に麻痺が回復する事を確認した。この機序について、さらに探求している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
唾液検体からのウイルス量の感度が低く、早期診断に対するアプローチを変更したため、やや進捗が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
早期診断のための顔面表情筋の客観的測定法の確立をめざす。また、顔面麻痺において酸化ストレスが悪影響を及ぼす事が分かっており、酸化ストレスをより効率的に還元する水素を体内で発生させる製剤を使って、顔面麻痺に対して有用性の検証をすすめている。
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