研究課題/領域番号 |
21K09673
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
藤田 幸輔 名古屋大学, 医学系研究科, 助教 (80708115)
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研究分担者 |
西口 康二 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (30447825)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 網膜色素変性 / 遺伝子治療 / ゲノム編集 / アデノ随伴ウイルス |
研究開始時の研究の概要 |
網膜色素変性は、本邦での中途失明原因の第2位の遺伝性疾患である。本研究の目的は、ゲノム編集を用いて、網膜色素変性症の病因となる遺伝子変異をより効率的に修復できる遺伝子治療の技術を開発することである。申請者らが作製に成功したゲノム編集遺伝子治療アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターを用いて、全盲網膜変性マウスを対象とした遺伝子治療を行い、より効果的な治療法を決定する。本研究により、効率的なゲノム修復ができるようになった場合、治療不可能であった遺伝子変異に対する治療が可能となる。開発した遺伝子治療法は、網膜色素変性だけではなく、他の遺伝性疾患の治療にも応用できるものである。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、網膜疾患の原因となるゲノム上の変異を正常な配列に置き換えるためのゲノム編集効率を改善することで、より効果的な遺伝子治療を可能にする技術開発である。投与することによりゲノム編集効率を促進する薬剤を選定した。培養細胞モデルにおいて約7倍の編集成功率の増加を確認し、マウス網膜への顕著な毒性はなかった。さらに、ベクター構造の改変も行い、より効率的なゲノム編集ベクターを開発した。研究は効率的な遺伝子機能解析の大幅な効率化とともに、他の遺伝子治療への応用も期待できるものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
網膜色素変性は、本邦での中途失明原因の第2位の遺伝性神経変性疾患である。アデノ随伴ウイルス(AAV)を用いた遺伝子補充療法の有効性が示されているのものの、同治療の適応範囲は狭く、日本人網膜変性患者の数%しか治療対象にならない。一方、ゲノム編集を用いた場合、対象遺伝子の種類に左右されないが、臨床応用のためには低い治療効果が課題としてある。本研究で得られた成果により、効率的なゲノム編集遺伝子治療ができるようになった場合、治療不可能であった遺伝子変異に対する治療が可能となる。これにより、従来では治療不可能であった遺伝子変異に対する遺伝子治療への道が拓かれた。
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