研究課題/領域番号 |
21K09676
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
鈴間 潔 香川大学, 医学部, 教授 (80335265)
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研究分担者 |
新田 恵里 香川大学, 医学部, 助教 (50771523)
逢坂 理恵 香川大学, 医学部, 助教 (60867315)
中野 裕貴 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (70814854)
山下 彩奈 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (20448369)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | VEGF / Angiopoietin / 酸化ストレス / 糖尿病網膜症 / 血管再生 |
研究開始時の研究の概要 |
糖尿病網膜症では毛細血管の障害・脱落により網膜無灌流領域が形成され、血管透過性亢進による黄斑浮腫(視力低下)や血管新生(血管新生緑内障、牽引性網膜剥離)により失明に至ると考えられている。黄斑浮腫の治療は抗VEGF療法が現在主流であるが繰り返し投与が必要であるため治療する側、される側、医療費などの面で非常に大きな問題となっている。そこで最近眼内血管新生因子として発見されたコハク酸やエリスロポエチン、Ang1-Tie2, ephrin-Ephシステムなどの増殖因子と、幹細胞であるiPS細胞、その下流のAktなどの血管安定化シグナルを積極的に利用することにより、網膜内血管再生を誘導する。
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研究実績の概要 |
MIO-M1細胞とARPE19細胞を培養し、hypoxiaとstretchの刺激を付加し、VEGF, Angiopoietin1,2, PDGF, Erythropoietin, CTGFなどの増殖疾患に関係する遺伝子発現を検討した。その結果stretchによりAngiopoietin1の発現が減少し細胞内酸化ストレスがその経路であることを発見した。その結果は学会で報告した。 秋光純一郎、小山雄太、三好由希子、鈴間潔. ヒトミュラー細胞における低酸素刺激と機械的伸展刺激によるVEGFA発現の検討 第61回日本網膜硝子体学会総会、2022年12月2日-4日、大阪市 今後はJAK, STAT, PKC, PKA, MAPkinaseなどの抗燐酸化抗体、阻害剤およびそれらのdominant negative mutantを用いることによりその役割を検討する。 高血糖・酸化ストレスのタイトジャンクションなど血管細胞間の接着に関与する分子の発現量に対する影響をReal time quantitative PCR, Northern blot 解析やWestern blot 解析により検討する。またそれらの分子のチロシン、セリンースレオニンリン酸化を抗リン酸化抗体を用いた免疫沈降―western blotにより解析する。 さらにIn vitroの透過性を電気抵抗およびアルブミン透過率等を測定する事により検討する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID19の影響で実験の指導を受けたり、共同研究の打ち合わせに支障が生じていたが最近は通常に戻りつつある。
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今後の研究の推進方策 |
Angiopoietinの発現制御にターゲットを絞り、メカニズムを明らかにする。細胞内酸化ストレスが関係していることから、抗酸化作用がある各種薬剤が、硝子体の牽引などの機械的伸展刺激による病態悪化に対して世界初の治療応用ができる可能性がある。
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