配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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研究開始時の研究の概要 |
滲出型加齢黄斑変性は、中高齢者の網膜黄斑部に生じる疾患でありわが国においても失明原因の上位を占める。現在は抗血管新生療法が治療の 第一選択となっているが, 依然多くの症例で再発を繰り返し, 長期視力改善は難しい。現存の検査機器では, 再発後の検出には優れているが, 再発前の兆候を検出するのは困難である。Interscan Time(IT)システムを導入した新しい光干渉血管撮影(OCTA)では, 微細な血流動態の変化を 検出することができるため、再発の兆候を確認することができる可能性がある。本研究はこの機器を用いて新たな治療戦略を確立することを目 的として検討を行う。
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研究実績の概要 |
加 齢 黄 斑 変 性(age-related macular degeneration : AMD)は, 中高年の中途失明の難治性疾患である。その病態は活動性の脈絡膜新生血管(CNV)を特徴とし, 現在は抗血管新生療法が治療の第一選択となっている。しかし, 依然多くの症例で再発を繰り返し, 長期視力改善は難しい。現存の眼科領域における検査機器(蛍光眼底造営検査, 光干渉断層計(OCT), 光干渉血管撮影(OCTA))では, 再発後の検出には優れているが, 再発前の兆候を検出するのは困難である。 Interscan Time(IT)システムを導入した新しいOCTAでは, 微細な血流動態の変化を検出することができ, CNVの活動性を逸早く反映できる可能性がある。本研究の目的は, ITシステムを導入した非侵襲的なOCTAを用いて, AMDの再発兆候を早期に検出し、早期治療開始による長期視力維持を目指した個別化医療を確立することである。 今回、ITシステムを導入したOCTA機器として, Canon社の”OCT HS-100”を用いて、残存CNVの再燃兆候を特定し, 残存CNVから再発時期が予測検討し, 個人にあわせた治療時期を設定した個別化治療を可能とすることを目指している。 残存CNVが非活動期のままであれば問題はない。再活性化することで, 血管透過性が亢新し, 滲出性変化を生じるのであり, その際の血流速度の変化を捉えることが重要である。現在、非活動期の患者の本研究への登録を引き続き行い、OCTA像の撮影を行っているところである。登録した患者のうち、再燃がみられた患者はまだ少数である状態である。引き続き登録を行うとともに登録後に再燃が診られた患者の蛍光眼底造影、OCT像の撮影などを行い、これらの所見とOCTA像の比較を行う予定である。
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