研究課題/領域番号 |
21K09700
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
|
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
森實 祐基 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (50432646)
|
研究分担者 |
大内 淑代 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (00253229)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 網膜色素上皮細胞 / カリウムチャネル / レーバー先天盲 / 網膜 / カリウム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では網膜色素上皮細胞(以下RPE)の機能においてKir7.1が果たす役割を明らかにする。RPEに特異的な機能におけるKir7.1の役割が明らかになれば,Kir7.1を標的とした新たな網膜変性疾患の治療法の開発の基盤となる成果が得られる。また,RPEのような非興奮性細胞におけるカリウムチャネルの機能を解明するきっかけとなる成果が得られる可能性がある。
|
研究成果の概要 |
遺伝性網膜ジストロフィの一つであるレーバー先天盲16型(LCA16)の原因遺伝子であるKCNJ13の網膜色素上皮細胞(RPE)における機能を分子生物学的に解析した。その結果、KCNJ13遺伝子が欠損すると、RPEの酸化ストレス応答が恒常的に亢進すること、外的に負荷された酸化ストレスによる細胞死が増加し、抗酸化反応に関わる遺伝子の発現が低下することが明らかになった。また、KCNJ13遺伝子はRPEにおける経上皮輸送においても重要な働きを担っていることが明らかになった。これらはLCA16の病態メカニズムの一端を分子生物学的に明らかにしたものであり、今後の治療法開発の基盤となる知見である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、網膜色素上皮細胞の細胞死や酸化ストレス耐性におけるKCNJ13遺伝子の機能が明らかになった。この成果は、将来的なレーバー先天盲16型の治療法開発につながる成果であるといえる。本研究の成果を基盤にして、今後はKCNJ13遺伝子の補充や酸化ストレスの抑制がLCA16の病態に及ぼす影響を検討するなど、治療に直結する課題の検討が必要であると考える。
|