研究課題/領域番号 |
21K09707
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
梅屋 玲子 順天堂大学, 医学部, 助教 (50722766)
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研究分担者 |
小野 浩一 順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (10317399)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 認知症 / 眼科 / 介護負担 / 白内障手術 / 日常生活自立度 / 認知症身体合併症病棟 |
研究開始時の研究の概要 |
認知症患者は視力低下を訴えることは少ないために眼科受診が遅れる場合が多々あり、また診察や手術が通常通りには行えず、家族や介護者への医療に対する協力が必然となる。臨床現場では白内障手術後に患者が以前よりも落ち着いた、介助負担が軽減した、ということを経験する。手術前後の患者変化を他覚的に評価することは手術適応を決めるうえでも社会的責任としても非常に重要である。この研究では白内障手術を受けた認知症患者が、介護者の介護負担にどう影響を与えたかを明らかにするとともに、認知症患者が眼科をより早く受診するよう啓蒙したい。
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研究実績の概要 |
・2021年に引き続き研究対象症例の組み入れ、およびデータ収集を行った。 Ⅰ認知症患者に関するデータ:基本属性(年齢、性別、生活の場、認知の原因疾患)・要介護度・認知症日常生活自立度・既往症・併存疾患・主介護者・白内障診断を受けたきっかけ・白内障手術時期。白内障手術について:眼科的診察・検査・眼鏡使用の有無・手術内容・麻酔内容・片眼か両眼か。認知症評価に次の検査を行う。今回使用するのは、①MMSE(ミニメンタルステート検査)。 Ⅱ家族(介護者)に関するデータ:①日常生活自立度、②Zarit介護負担尺度日本語版。これらをアンケート方式で介護者におこなった。アンケート記入のため介護者には研究参加への負担も少なく、術前と術後外来での経過観察時に施行している。 ・認知症身体合併症病棟に手術目的に入院した眼科患者の有害事象について調査した。 【対象と方法】2010年から2021年までに、当院の認知症身体合併症病棟に入院歴のある眼科患者を対象とした。入院中の有害事象について、診療録をもとにし後方視的に検討した。【結果】総症例数128例(男性29例女性99例)平均年齢84±6.3歳。眼科原因疾患は白内障最多、認知症の原因疾患はアルツハイマー型認知症が最多であった。有害事象を含むインシデント内容では、麻酔法によらずせん妄が一番多く認められた。生命表では、インシデント発生は全身麻酔群で術後早期に多くみられた。また、全身麻酔で術中心停止や術後肺炎による死亡例が認められた。【結論】認知症を有する眼科患者においては、精神科的な有害事象だけでなく多岐にわたった有害事象が起こり得るため、総合的な連携体制が望ましい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
前向き研究につながる、後ろ向き研究が遂行できたため。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き研究対象の組み入れを行っていく。
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