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HTLV-1ぶどう膜炎の発症機序と病態の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K09711
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56060:眼科学関連
研究機関埼玉医科大学 (2022-2023)
国立感染症研究所 (2021)

研究代表者

松岡 佐保子  埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (20317340)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワードHTLV-1 / ぶどう膜炎
研究開始時の研究の概要

ヒトT細胞白血病ウイルス 1型(human T-cell leukemia virus type 1: HTLV-1)感染はHTLV-1感染者の約0.1%にぶどう膜炎を引き起こす。HTLV-1ぶどう膜炎は希少疾患であり、その実態把握や病態解明は未だ進んでいない。
本研究では、HTLV-1ぶどう膜炎において、網膜の間質系細胞へのHTLV-1感染による影響や ホルモンや免疫動態の異常と発症や病態の関連について、①網膜の間質系細胞株とHTLV-1感染細胞株を用いた解析、②STLV-1感染サルモデルの解析、③HTLV-1ぶどう膜炎患者の疫学・病態の解析を実施し解明をはかる。

研究実績の概要

HTLV-1感染者(キャリア)が甲状腺機能亢進症を発症した場合、甲状腺機能亢進症治療薬であるチアマゾールにて治療開始後にHTLV-1ぶどう膜炎を発症する症例が散見されることから、チアマゾール投与がHTLV-1感染細胞に対して作用し、ぶどう膜炎を発症させるような何らかの機序がある可能性を考えた。HTLV-1陽性細胞株と網膜色素上皮細胞株の共培養系にチアマゾールを添加させると、チアマゾール添加により培養液中の炎症系サイトカイン濃度の上昇が認められた。この作用はHTLV-1細胞と網膜色素上皮細胞が接触している環境下でのみ確認され、非接触の共培養系では認められなかった。
作用機序の解明のため、HTLV-1キャリアの末梢血検体を入手し、CD4陽性T細胞のみを取り出して、チアマゾール投与による遺伝子変動をシングルセルRNA-Seq解析にて調べた。チアマゾール投与下でのHTLV-1陽性CD4陽性T細胞と陰性CD4陽性T細胞での比較解析並びにHTLV-1陽性CD4陽性T細胞におけるチアマゾール投与有無による比較解析を実施し、遺伝子変動に差のある遺伝子を見出した。HTLV-1陽性細胞株において、チアマゾール投与により見出した遺伝子の発現が変動することを確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

HTLV-1陽性細胞株において、チアマゾール投与により見出した遺伝子の発現が変動することを確認後、さらにチアマゾール投与によってHTLV-1感染細胞において変動する遺伝子の発現を抑制することで炎症系サイトカイン産生等が抑制されるかについて検証を進めたかったが、遺伝子発現の抑制系の確立に時間がかかり予定通りに進行できなかった。

今後の研究の推進方策

チアマゾール投与によってHTLV-1感染細胞において変動する遺伝子の発現を抑制することで炎症系サイトカイン産生が抑制されることを検証し、HTLV-ぶどう膜炎発症のメカニズムの解明を目指し、予防法、治療法について検討する。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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