研究課題/領域番号 |
21K09724
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
竹内 正樹 横浜市立大学, 附属病院, 助教 (80794081)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ベーチェット病 / エクソソーム / miRNA / バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
ベーチェット病は全身の諸臓器に発作と寛解を繰り返す原因不明の炎症性疾患である。特異的なバイオマーカーに乏しく、複数の症状の組み合わせから診断される。現行の診断基準を満たさない症例も多く存在し、診断や予後予測に有用なバイオマーカーの確立が望まれている。細胞外小細胞であるエクソソームに含まれる、核酸は細胞間の情報伝達を担っている。近年、エクソソーム由来のmiRNAが炎症性疾患や癌を含む様々な疾患の診断マーカーとなることが期待されている。本研究では、ベーチェット病の各臨床症状と特異的に相関するエクソソーム由来のmiRNAの探索も行うことで、早期の臨床症状診断・予後予測の確立を目指す。
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研究実績の概要 |
ベーチェット病は全身の諸臓器に発作と寛解を繰り返す原因不明の炎症性疾患である。眼病変では網脈絡膜炎を伴うぶどう膜炎を発作的に生じることを特徴とする。重症例では網膜や視神経のダメージの蓄積により失明に至る。特異的なバイオマーカーに乏しく、複数の症状の組み合わせから診断される。今回、我々は新たなベーチェット病のバイオマーカーとして、エクソソームに着目した。エクソソームにはmiRNAやタンパク質など分子的構成要素が含まれており、細胞間シグナル伝達や需要細胞のタンパク質産生に影響を与えることで、関節リウマチや炎症性腸疾患といった炎症性疾患の病態に重要な役割を担っていると考えられている。 ベーチェット病(BD)患者および健常者の血清からTotal Exosome Isolation from Serum Reagent(Thermo Fisher Scientific社)を用いてエクソソームの濃縮・単離を行った。単離したエクソソームからTotal Exosome RNA & Protein Isolation Kit(Thermo Fisher Scientific社)を用いてmiRNAの抽出を行った。単離したエクソソーム由来のmiRNAを対象に、miRNAマイクロアレイ(SurePrint G3 Human miRNAマイクロアレイ 8×60K)(AgilentTechnologies社)を用いてゲノム全域に位置する約2,000種類のmature-miRNA(成熟miRNA、機能性miRNA)の網羅的な発現解析を実行した。得られたエクソソーム情報と臨床情報との関連について解析を行った。COVID-19の影響で台湾の中山大学との共同研究が一時中断となっていたが、会議を行い共同研究を進めていくこととなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19の状況により当初予定していた台湾のグループとの共同研究に遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
2022年11月に台湾の中山大学の研究者とミーティングを行い、共同研究を進めていくこととなった。
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