研究課題/領域番号 |
21K09726
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
渡辺 彰英 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (80516188)
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研究分担者 |
中山 知倫 京都府立医科大学, 医学部附属病院, 専攻医 (00769325)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 脂腺癌 / 次世代シークエンサー / 遺伝子解析 / nodular type / diffuse type / 網羅的遺伝子解析 / 遺伝子変異 / TP53 / ZNF750 / 瞼板 / dissuse type / エクソーム解析 / トランスクリプトーム解析 / 核酸抽出法 / 腫瘍組織 / 次世代シーケンサー / 発癌・転移遺伝子 / 非観血的治療 |
研究開始時の研究の概要 |
脂腺癌は転移や局所再発のリスクが比較的高い眼瞼に好発する悪性腫瘍である。治療は外科的切除が第一選択であり、有効な内科的治療法は存在しない。また、脂腺癌には臨床像の違いや人種差があることが知られているが、その原因は未だ不明である。 本研究では、次世代シーケンサーを用いて脂腺癌の遺伝子解析を行い、発癌、増殖及び転移に関わる細胞内伝達機構を明らかにし、脂腺癌の実臨床における予後推測および非観血的治療法の可能性を探る。
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研究成果の概要 |
我々は眼瞼脂腺癌よりRNA,DNAの抽出方法の確立を行った。それらを用いて眼瞼脂腺癌15例の正常、腫瘍組織の次世代シークエンサー解析を行った。DNAの解析では正常組織と比較し、腫瘍組織で特異的に発現している遺伝子を抽出し、発癌機構に関連している可能性のある変異を検出できた。脂腺癌の発癌や転移に関与する遺伝子の解明に必要な手法とデータを確立し、脂腺癌の発癌・転移遺伝子の解明に貢献できると考えている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
眼瞼脂腺癌はアジア人に特に多い眼瞼原発悪性腫瘍の一つである。現時点では治療は外科的切除が第一選択であり、放射線治療や化学療法といった保存的治療法は効果が限定的である。それは眼瞼脂腺癌が希少疾患であり、遺伝子解析が十分に進んでいないことによる。我々が行っている脂腺癌の遺伝子解析は眼瞼脂腺癌の非観血的治療法の同定へのきっかけになる可能性があると考える。
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