研究課題/領域番号 |
21K09734
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
吉田 茂生 久留米大学, 医学部, 教授 (50363370)
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研究分担者 |
石川 桂二郎 九州大学, 医学研究院, 助教 (00795304)
中尾 新太郎 順天堂大学, 大学院医学研究科, 教授 (50583027)
春田 雅俊 久留米大学, 医学部, 教授 (90359802)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 糖尿病網膜症 / 糖尿病黄斑浮腫 / 線維血管増殖 / 毛細血管瘤 / 抗VEGF薬 / 硝子体内注射 / TelCaps / circRNA / real time PCR |
研究開始時の研究の概要 |
増殖組織中のcircular RNA発現プロファイル解明と増殖抑制治療標的の同定を試みる。また、増殖糖尿病網膜症に対する術中蛍光眼底造影ガイド下選択的光凝固術の有効性を検証する。さらに、インドシアニングリーン/OCT血管造影を用いた毛細血管瘤の糖尿病黄斑浮腫病態への関与を解明し、人工知能を用いた抗VEGF薬治療の反応性予測システムを確立する。
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研究成果の概要 |
本研究では、IAを用いた毛細血管瘤のDME病態への関与と虚血網膜や増殖組織中のcircularRNAの役割解明を目的とした。抗VEGF薬剤がDME患者の毛細血管瘤のサイズ減少効果を示し、IAで検出される大きなTelCapsが治療抵抗性DMEの予測因子として有用である可能性を提示した。増殖組織、硝子体、患者血清いずれにもcZNF5332 circRNAを検出した。虚血網膜においてもcircRNAレベルが有意に変化していることが確認された。網膜上線維血管増殖の病態生理においてcircRNAが関与している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々は毛細血管瘤がDMEの重要病態であることに着目し、IAとOCTAを用いたMAの定量に取り組みを継続している。本研究により適切な抗VEGF薬の投与レジメや黄斑光凝固治療の組み合わせを個別化でき、患者に優しい低侵襲治療と医療費削減へとつながることが期待される。 circRNAは線状RNAに比べて血中、硝子体中で安定である。circRNAが網膜線維血管増殖に関与することが明らかになった。今後circRNAがバイオマーカー、分子標的となる可能性がある。circRNAを標的とした眼内増殖抑制治療薬を開発できれば、抗VEGF療法と併用しうる治療法となる可能性がある。
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