研究課題/領域番号 |
21K09743
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
柳井 亮二 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (10346554)
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研究分担者 |
村上 正晃 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 教授 (00250514)
園田 康平 九州大学, 医学研究院, 教授 (10294943)
湧田 真紀子 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (30886289)
木村 和博 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60335255)
寺西 慎一郎 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (90649360)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ぶどう膜炎 / ゲートウェイ反射機構 |
研究開始時の研究の概要 |
難治性ぶどう膜炎は炎症再燃を繰り返すことにより視機能を喪失させる。ステロイドは炎再燃を抑制できず、先行研究は炎症再燃に関しての決め手がない。研究者らは免疫細胞を制限し眼内炎症を抑制する血液眼関門が炎症により妨げられていることに着目して研究をすすめてきた。本研究は、知覚神経による血液眼関門の制御,特に神経伝達物質サブスタンスP による免疫細胞ゲートの形成・制御を精査するとともに、研究者らが見出したサブスタンスP由来のFGLMNH2ペプチドを投与し、より効果的に炎症再燃を抑制することを目的とした炎症再燃の本質的理解と解決を目指す画期的な研究である。
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研究実績の概要 |
今年度は、神経伝達物質により部位特異的な免疫病態が誘導され、眼内の炎症再燃が調節されていることをin vivo系を用いた臨床的な観点から検証することを目的に以下の3点実験を行った。1:神経伝達物質サブスタンスPによる免疫細胞ゲートの形成機構の解明 2:免疫細胞ゲートの局在の同定と分子機構の解明 3:サブスタンスPフラグメントを用いた免疫細胞ゲートの制御。 さらに、免疫細胞ゲート形成の分子機構を解明するために免疫制御に関連する分子機構について検討した。タンパクレベル:眼球内容液を回収し、Bioplexアッセイシステム(Bio-Rad)でサブスタンスPおよび免疫細胞の遊走に重要なケモカイン(CCL20、CXCL1)を測定した。 次に、サブスタンスPは11アミノ酸からなる神経ペプチドで、サブスタンスP自体では神経炎症を誘導する炎症性サイトカインとしての機能がある。我々はサブスタンスPのC末端側のフラグメント(サブスタンスPフラグメント)がサブスタンスP受容体を介して作用することを見出した。本研究においてもサブスタンスPフラグメントを用いて免疫細胞ゲートの制御を行うことができるかどうかを検討したが、本年度用いたサブスタンスPフラグメントの濃度では、一定の結果が得られなかった。このため、さらに高濃度での実験を行い、再現性のある結果が得られるかどうかを検討する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究では、三叉神経切除による眼内サブスタンスP欠如モデルで眼内の免疫細胞が増加し、ゲートウェイ反射が抑制されていることが示唆された。さらに、ぶどう膜炎モデルの臨床スコアが抑制されることを確認した。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度は中枢神経系で発見されたゲートウェイ反射が眼球においても存在するのかを証明し、血液眼関門の制御に神経伝達物質が有効であるかどうかを検証することを目的に研究を進める予定である。
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