研究課題/領域番号 |
21K09762
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
青木 雅代 名古屋大学, 医学系研究科, 特任講師 (40465282)
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研究分担者 |
田崎 啓 名古屋大学, 医学系研究科, 講師 (80333326)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 糖尿病性潰瘍 |
研究開始時の研究の概要 |
糖尿病性潰瘍・壊疽の患者数は増加しており、生命予後は不良で、医療経済や医療・介護従事者の負担は増している。進行すると治癒は極めて困難であるため、再生医療や細胞治療などの研究が進んでいるが、適応は限定的である。一方、予防や早期治療に関する研究はあまり進んでおらず、現状ではフットケアのみが推進されている。生命予後、医療経済や医療・介護従事者の負担を考慮すると、予防と早期リカバリーは最も重要な課題である。 末梢神経の機能改善(末梢神経障害による潰瘍の予防)、血流促進(末梢動脈疾患による潰瘍の予防・早期回復)、組織障害の進行抑制(壊疽への進行抑制)を目的に、スフィンゴシン-1-リン酸の有用性を検討する。
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研究成果の概要 |
野生型C57BL6/Jを用いて、下肢動脈結紮部位と潰瘍・壊疽の出現について検討を行い、総腸骨動脈+大腿動脈の結紮による下肢虚血モデルを使用して実験を進めていくこととした。野生型を用いた虚血下肢モデルで検討することとした。新規治療法の候補として、スフィンゴシン-1-リン酸(S1P)外用および環境物理刺激(音刺激)について検討した。下肢動脈結紮後2日目の虚血下肢で、音刺激によって下肢末端の血流が有意に上昇した。この結果から、音刺激を用いてさらに実験を進めることとした。様々な条件の音刺激中の血流上昇率を分析し、最も効果の高い刺激条件を特定することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の目的は、糖尿病性潰瘍における低侵襲かつ簡便で効果的な予防法・早期治療法を開発することである。糖尿病性潰瘍・壊疽の患者数は増加しており、生命予後は不良で、医療経済や医療・介護従事者の負担は増している。進行すると治癒は極めて困難であるため、再生医療や細胞治療などの研究が進んでいるが、適応は限定的である。一方、予防や早期治療に関する研究はあまり進んでおらず、現状ではフットケアのみが推進されている。生命予後、医療経済や医療・介護従事者の負担を考慮すると、予防と早期リカバリーは最も重要な課題である。本研究では、物理的環境刺激が有用な方法である可能性を示唆する基礎データを得ることができた。
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