研究課題/領域番号 |
21K09789
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
佐武 利彦 富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (60271318)
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研究分担者 |
武藤 真由 横浜市立大学, 附属市民総合医療センター, 助教 (10723348)
三上 太郎 横浜市立大学, 医学研究科, 客員准教授 (90315804)
戸邉 一之 富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (30251242)
藤坂 志帆 富山大学, 学術研究部医学系, 准教授 (30512082)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 脂肪幹細胞 / 脂肪由来幹細胞 / サルコペニア / 骨格筋 / 脂肪組織由来幹細胞 / 再生医療 / 高齢者 |
研究開始時の研究の概要 |
サルコペニアは加齢に伴う筋肉量の減少、筋力低下であり、高齢者が要介護に至る主要因として注目されている。サルコペニアの予防には適度な運動が不可欠であるが、認知能力や身体機能の低下しつつある高齢者が自発的に効率よく運動を継続することは困難であり、多角的なアプローチが必要である。間葉系幹細胞移植は骨格筋の再生を促進することも知られており、運動負荷と同時に脂肪組織由来幹細胞(adipose-derived stem cells; ASC)を投与し、効率的に筋肉量を維持、増大させることによりサルコペニア症候群の予防や治療の可能性を追求する。
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研究実績の概要 |
本学における動物実験の申請を通過した。申請の通過に時間を要し、令和5年度は実験の着手に至らなかった。そのため、本年度より動物実験に着手する予定である。 今後の研究の展開について、マウスを用いた実験モデルを施行する。マウスの骨格筋に対してASC投与と運動負荷がサルコペニアの予防、治療に有用か動物実験で検証する。①C57BL/6Jマウスを用いて若齢マウス(24週齢)群と老齢マウス(96週齢)群で骨格筋の量・質の評価、身体能力の差を検証する。②C57BL/6Jマウスを開腹、後腹膜から脂肪組織を採取し、コラゲナーゼ処理した後SVF (Stromal Vascular Fraction)を抽出し、SVF中に含まれるmASC(mesenchymal Adipose derived Stem Cell)を拡大培養する。フローサイトメトリーを用いて、CD73、CD90 .CD105の発現量を評価し、陽性細胞のみ回収する。③マウスの大腿四頭筋にコラーゲンを筋肉内注射するコントロール群とコラーゲン+mASCを筋肉内注射する移植群を設け、これを運動負荷の有無、週齢、mASC細胞数により実験群を分ける。 ④mASC移植前、移植後8日後、22日後、36日後にCTを用いて上記コントロール群、移植群のマウスの大腿四頭筋の筋肉サイズを測定すると共に握力測定機器など用いて筋力測定する。 ⑤mASC移植後8日後、22日後、36日後にマウスを安楽死させて骨格筋を採取、筋繊維の直径を評価、またリアルタイムPCRによる遺伝子発現量の解析、Western Blottingによるタンパク質発現量の解析を行う。 実験モデルについてはまず、老齢マウスで検証しその後、若齢マウスで検証した後にそれぞれの群を比較検討する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本学における動物実験計画書の申請、通過に大幅な時間を要した。今年度で実験を完結させることを目標とする。
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今後の研究の推進方策 |
第一内科、工学部と連携して研究を進める。工学部と連携して、マウスの脂肪組織から幹細胞を採取、培養を行う。これらは工学部の施設で行い、また採取した培養脂肪幹細胞についても同施設にて管理する。マウスへの幹細胞の投与、形態評価、組織学的評価については第一内科と連携して実験を行い、本学の動物実験施設にて行う方針である。
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