研究課題/領域番号 |
21K09794
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
上村 哲司 佐賀大学, 医学部附属病院, 准教授 (90325621)
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研究分担者 |
渡邊 英孝 佐賀大学, 医学部, 助教 (10404203)
中馬 隆広 佐賀大学, 医学部, 助教 (60911196)
楊井 哲 佐賀大学, 医学部, 病院講師 (80407551)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 糖尿病性足病変 / 足根管症候群 / 絞扼性神経障害 / Tinel様兆候 / 足根管 |
研究開始時の研究の概要 |
糖尿病・透析患者において、手関節部で起こる正中神経の絞扼性神経障害である手根管症候群は認知されているが、足の足根管では脛骨神経の絞扼性神経障害は存在しないのだろうかという問いがある。脛骨神経が障害されれば、足底のシビレや感覚鈍麻が生じ、進行すると運動神経障害となり内在筋の萎縮となり、足部と足趾の変形に至る。不可逆的とされていた糖尿病性神経障害の中から足根管症候群と診断され、小切開による鏡視下神経除圧術を行うことにより、神経障害が改善可能な母集団が明らかとなり、潰瘍発生、壊疽から大切断に至る負の循環が回避されれば、大幅な医療費削減につながり、糖尿病患者の福音となる。
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研究成果の概要 |
2015年3月から2023年11月の期間に、糖尿病性足病変において足根管症候群と診断した患者に対し、USEシステムによる小切開で鏡視下脛骨神経除圧術を施行した全31足の成績を前向き・介入し、データを集計、検討、解析した。 術前の愁訴であるしびれ、Tinel様徴候陽性、感覚障害、運動神経伝導速度異常は31例すべてにみられた。6ヵ月後の結果を評価した。術前と術後6ヶ月のmTCNS平均値には有意な差があり、術後、31足すべての評価スコアが改善した。本研究によって、糖尿病患者の中から足根管での絞扼性神経症状を抽出し、足根管レベルでの絞扼性神経障害に対する鏡視下神経除圧術の有効性を検証することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
不可逆的とされていた糖尿病性経障害の中から足根管症候群と診断され、神経障害が改善可能な母集団が存在することが明らかとなった。低侵襲な内視鏡外科的治療により神経の絞扼を改善することができれば足部の潰瘍発生予防の新たな可能性が生まれる。糖尿病患者は全世界で急増しており、高齢化社会を迎える日本において、健康寿命を推進し、糖尿病患者のQOLを尊重し、死ぬ直前まで自分の足で歩く生活環境を目指すために足の感覚神経障害の改善が潰瘍発生予防に繋がり、大切断を回避できると考える。今後、更なる研究は、糖尿病患者における足根管症候群の疫学調査を行い、本疾患を呈する多くの患者を抽出することである。
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