研究課題/領域番号 |
21K09797
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
木下 幹雄 自治医科大学, 医学部, 非常勤講師 (50422308)
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研究分担者 |
吉村 浩太郎 自治医科大学, 医学部, 教授 (60210762)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 再生医療 / 毛包由来上皮細胞 / 表皮由来細胞 / 創傷治癒 / 上皮化 / 難治性熱傷 / 難治性潰瘍 / 毛包由来上皮系幹細胞 / 脂肪由来血管内皮前駆細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、手術せずに幹細胞スプレーを噴霧するだけで重度熱傷などの治療を行うことを可能とする。具体的には、頭皮から低侵襲で得られる毛包組織由来幹細胞の潜在能力、血管内皮前駆細胞のもつ血管再生能などによって、糖尿病や虚血などにより細胞の生着が困難な創面に対して、植皮の併用を必要とせずに、スプレー外用での上皮化再生治療を開発する。これまで上皮化が不可能であった難治性創傷や熱傷においても、最低限の犠牲で、麻酔も不要の夢の噴霧治療の実現を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、現行の培養表皮で用いる表皮基底細胞(Basal keratinocytes)よりも高い分化能、増殖能が期待できる上皮系毛包幹細胞(follicular epithelial stem cells)の基礎的な検証を行なった。まずは、ラット頬髭による検証では、バルブ部を切除しても、毛包組織を数ヶ月単位で再生可能であることが示唆された。それにより、毛包バルブ部を切除しても、採取部を完全に破壊することなく毛包幹細胞が得られる可能性が示唆された。しかしながら、本検討はラットでの結果であるため、更なる検証を必要とする。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
培養表皮移植に用いる上皮系細胞の研究は、より能力が高い(植皮までの一時しのぎではない)ものが求められていると考えられる。本研究は、すでに確立した培養表皮化技術のうち改良の余地がある部分、能力が高い上皮系毛包幹細胞への置き換えの可能性について検証するものである。
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