研究課題/領域番号 |
21K09839
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57020:病態系口腔科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
中村 勉 東京大学, 定量生命科学研究所, 客員准教授 (30302798)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 口腔マイクロバイオーム / 乾癬 / 多発性硬化症 / 過敏性腸症候群 / アトピー性皮膚炎 / 口腔細菌叢 / ディスバイオーシス / 口腔細菌 / マイクロバイオーム / 炎症性疾患 / サイトカイン |
研究開始時の研究の概要 |
ヒトの口腔には数百種類・数千億個の細菌が常在し、腸に次いで多様な細菌コミュニティーを形成している。従来の研究は、歯科臨床上重要な齲蝕菌や歯周病菌が主流であった。近年の解析技術の進歩により、齲蝕菌や歯周病菌だけでなく、病原性のない共生細菌の異常な増減が、口腔の枠を越えて全身疾患の発症に関係することが分かってきた。しかし、腸内細菌に比べて口腔細菌と疾患の研究は遥かに少なく、口腔細菌との関連がほぼ不明な疾患が多数残されている。本研究では、慢性炎症疾患のうち乾癬・多発性硬化症・過敏性腸症候群・アトピー性皮膚炎に焦点を絞って患者の口腔細菌の全体像を解析し、診断・予後予測への応用を目指す。
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研究実績の概要 |
研究計画に則り、2021年度は唾液試料の収集およびマイクロバイオーム解析を実施した。 乾癬9例、多発性硬化症5例、過敏性腸症候群32例、アトピー性皮膚炎17例、健常人ボランティア14人の唾液試料の提供を受け、DNAを調製し、細菌16S rRNA遺伝子のV3-V4領域を標的としたamplicon sequencingによるNGS解析を実施した。唾液採取時に併せて採血を行い、高感度マルチプレックスELISAを用いて炎症関連サイトカインレベルを定量した。 唾液マイクロバイオーム解析は問題なく行われ、全症例の口腔細菌叢組成を明らかにした。炎症関連サイトカインレベルも問題なく定量できた。総合的な統計解析は2023年度後半の実施予定であるが、本年度症例での暫定的な解析では、健常人と比較してPrevotella属などの常在共生細菌の相対量の変化を見出した。
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