研究課題/領域番号 |
21K09843
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57020:病態系口腔科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
長谷川 佳那 九州大学, 歯学研究院, 助教 (30793989)
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研究分担者 |
清島 保 九州大学, 歯学研究院, 教授 (20264054)
藤井 慎介 九州大学, 歯学研究院, 講師 (60452786)
和田 裕子 九州大学, 歯学研究院, 助教 (70380706)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 口腔癌 / 細胞異型 / 上皮間葉転換 / YAPシグナル / 細胞内シグナル伝達経路 / 異型 |
研究開始時の研究の概要 |
悪性腫瘍の早期発見・早期治療は予後に大きく影響する。口腔癌では90%以上を口腔扁平上皮癌(Oral squamous cell carcinoma; OSCC)が占める。OSCCでは他の癌腫において治療標的となる遺伝子異常が少ないことが報告されているため、異常活性化した細胞内シグナルが発癌に寄与すると予想される。そのため異常に活性化した細胞内シグナルとその異常を引き起こす責任分子を同定することを目的とする。本研究結果はOSCCの診断に有用な新規マーカーや治療標的分子の発見に繋がると期待される。
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研究成果の概要 |
本研究では、口腔扁平上皮癌の初期段階でみられる細胞異型へのYAPシグナルの関与と、その機序を解明することを目的とした。本研究の結果からYAPシグナルは上皮内癌の段階から活性化していたことを見出した。口腔扁平上皮癌細胞株を用いた実験から、YAPが核腫大および上皮間葉転換(EMT)に関与する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では発癌の初期段階でみられる異型が誘導されるメカニズムを解明しよと企図している。YAPシグナルが上皮内癌から活性化し、異型やEMTに関与する可能性を見出したことは、学術的な意義が高い。加えて、異型やEMTが誘導される分子病理学的な解明は新規口腔癌治療法の開発の一助となり、社会的な意義も高い。
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