研究課題/領域番号 |
21K09856
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57020:病態系口腔科学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
山崎 学 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (10547516)
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研究分担者 |
阿部 達也 新潟大学, 医歯学系, 助教 (70634856)
丸山 智 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (30397161)
冨原 圭 新潟大学, 医歯学系, 教授 (70404738)
泉 健次 新潟大学, 医歯学系, 教授 (80242436)
田沼 順一 新潟大学, 医歯学系, 教授 (20305139)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 脂質 / 死細胞 / 口腔がん / 死細胞貪食 / 脂質クオリティ / コレステロール / 細胞死 / 貪食 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、がん細胞が持つ高い死細胞貪食能が脂質の取り込みに関与している可能性を検証し、がん細胞機能に及ぼす影響を明らかにすることである。本研究では、死細胞貪食によってもたらされる細胞内脂質の量および質の変化を包括的に解析し、がん細胞の増殖・遊走・浸潤に関連する細胞内シグナリングとの接点を見出すことで、死細胞貪食を起点としたがん進展機構を標的化した制癌戦略への展望を探索したい。
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研究成果の概要 |
がん細胞は正常細胞とは異なった脂質代謝を有し、がんにおける脂質クオリティ(脂質組成)理解の重要性が示されてきた。我々はこれまでに、口腔がん細胞間で生じる死細胞貪食現象が腫瘍進展に寄与する可能性を究明してきた。本研究では、がん細胞内のコレステロールが死細胞貪食により増加すること、増加したコレステロールは口腔がん細胞の極性形成と細胞遊走能を促進させ、その過程でコレステロール結合蛋白質caveolin-1の細胞膜局在を誘導することを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
死細胞によって誘導される口腔扁平上皮癌の活性化機序として、貪食した死細胞に由来するコレステロールの関与が明らかとなった。本研究の成果は、死細胞貪食機序ならびにコレステロール代謝をターゲットとした新規制癌治療法の創発につながる可能性がある。
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