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軟骨膜に含まれる骨軟骨前駆細胞の同定と、軟骨再生および骨損傷修復への応用

研究課題

研究課題/領域番号 21K09857
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57020:病態系口腔科学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

宇佐美 悠  大阪大学, 大学院歯学研究科, 講師 (80444579)

研究分担者 廣瀬 勝俊  大阪大学, 大学院歯学研究科, 助教 (00824898)
犬伏 俊博  大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (30550941)
波多 賢二  大阪大学, 大学院歯学研究科, 准教授 (80444496)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード軟骨 / 骨軟骨腫 / ケロイド / 創傷治癒 / 軟骨膜 / 線維芽細胞 / 遺伝子多発性骨軟骨腫症 / 再生医療 / 幹細胞
研究開始時の研究の概要

これまで、一度完成された骨や軟骨を成長・再生させることは不可能であると考えられてきた。しかしながら、近年、成長後の軟骨組織にも、色々な細胞へと成長する幹細胞や、骨・軟骨細胞へと成長する骨軟骨前駆細胞が存在し続けていることが明らかになりつつある。
本研究は、この軟骨前駆細胞、軟骨幹細胞が、軟骨を取り囲む軟骨膜に存在しているという仮説のもと、遺伝子の発現解析、再生時における細胞の挙動の解析、軟骨再生実験を通じて、軟骨膜内に存在する、軟骨前駆細胞、幹細胞を同定、解析し、その分化経路および分化機序を明らかにすることを目的とする。

研究成果の概要

本研究では、遺伝子組み換えマウスを用いた細胞系譜解析および空間トランスクリプトーム解析により、軟骨膜に存在する骨・軟骨前駆細胞の同定を試みた。細胞系譜解析では軟骨膜領域に骨襟骨細胞へと分化する前駆細胞が確認され、空間トランスクリプトーム解析でその領域の詳細な遺伝子発現の解明を期待したが、十分な結果を得ることができなかった。
動物の待機期間を利用して行なった派生研究として、遺伝性多発性骨軟骨腫症患者に生じるケロイドの形成メカニズムの解明を遺伝子組換えマウスを用いて試みたところ、線維芽細胞のアポトーシスとマクロファージによる貪食の低下がケロイド形成の機序として示された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、胎生期マウスの下肢を用いて空間トランスクリプトーム解析を試みたが、現時点での1スポット径やスポット間の非解析領域が大きく、シングルセル遺伝子解析には及ばないことが示された。ただし検出遺伝子数に不足はなく、現在進行形で発展している空間トランスクリプトーム解析技術が期待される。
同時に行なったケロイド形成に関わる研究では、研究対象とした遺伝性多発性骨軟骨腫症のみならず特発性ケロイドに共通した異常が示されており、今後新たな治療法の開発に役立つ可能性が示された。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024 2023 その他

すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [国際共同研究] University of Maryland(米国)

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [国際共同研究] University of Maryland(米国)

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] Nutrient-regulated dynamics of chondroprogenitors in the postnatal murine growth plate.2023

    • 著者名/発表者名
      Oichi T, Kodama J, Wilson K, Tian H, Imamura Kawasawa Y, Usami Y, Oshima Y, Saito T, Tanaka S, Iwamoto M, Otsuru S, Enomoto-Iwamoto M.
    • 雑誌名

      Bone Research

      巻: 11 号: 1 ページ: 20-20

    • DOI

      10.1038/s41413-023-00258-9

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書 2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] 皮膚創傷治癒における線維芽細胞へパラン硫酸鎖の役割2024

    • 著者名/発表者名
      宇佐美悠, 寺本朱里, Li-Jie Li, 廣瀬勝俊, 豊澤悟
    • 学会等名
      第113回 日本病理学会総会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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