• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

糖尿病関連歯周炎の歯周治療による糖尿病改善効果を指背毛細血管を用いて可視化する

研究課題

研究課題/領域番号 21K09875
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57030:保存治療系歯学関連
研究機関徳島大学

研究代表者

美原 智恵  徳島大学, 病院, 助教 (70403748)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード糖尿病関連歯周炎 / 歯周治療 / 毛細血管 / 可視化 / ペリオドンタルメディスン
研究開始時の研究の概要

糖尿病関連歯周炎患者の歯周治療による糖尿病改善効果はHbA1cで0.4%と言われているが、その意味について実感が湧きにくい。本研究では糖尿病患者に生じる毛細血管障害に着目し、糖尿病関連歯周炎患者の歯周治療による糖尿病改善効果を指背毛細血管の顕微鏡像から非侵襲的に評価可能か検証する。すなわち糖尿病かつ歯周病の患者に歯周治療を行い、各治療ステージで糖尿病の指標と併行して指背の毛細血管の形態や血流を観察し、糖尿病患者における歯周治療の血管に対する効果を可視化する。また、糖尿病合併症に関与する全身の炎症指標としてCRP、局所の炎症指標としてPISA、および毛細血管の3者の関係を明らかにする。

研究実績の概要

糖尿病関連歯周炎患者の歯周治療による糖尿病改善効果はHbA1cで0.4%と言われているが、その意味について、実感が湧きにくい。本研究では糖尿病患者に生じる毛細血管障害に着目し、糖尿病関連歯周炎患者の歯周治療による糖尿病改善効果を指背毛細血管の顕微鏡像から非侵襲的に評価可能かどうか検証する。
すなわち糖尿病かつ歯周病の患者に歯周治療を行い、各治療ステージで糖尿病の指標と併行して指背の毛細血管の形態や血流を観察し、糖尿病患者における歯周治療の血管に対する効果を可視化する。また、糖尿病合併症に関与する全身の炎症指標としてCRP、局所の炎症指標としてPISA、および毛細血管の3者の関係を明らかにすることが目的である。
令和5年度は、実際に被検者のリクルートを行い、歯周治療の前後に毛細血管の観察および採血を行い各種マーカーを測定した。現在、対照群(非糖尿病)の2症例で歯周治療前後の試料採得を終了している。当初術後の試料採得までの期間を3週間くらいに想定していたが、HbA1cが過去2か月ほどの血糖値を反映することを考慮し、術後2か月に再設定した。この中の1症例で、正常範囲内でもHbA1cの改善が認められた。興味深いことに術後3週間でのHbA1c値は術前の値と変化なかったものの、術後2か月ではHbA1cの値に低下が認められた。現在進行中の3症例は術前の試料採得済みである。終了次第、2か月後に試料採取予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初、術後の試料採得までの期間を特に厳密には設定しておらず、「処置後3週間くらい(炎症で上昇したCRPが正常化する期間)」、と想定していた。しかし測定項目の1つである、HbA1chは過去2か月ほどの血糖の状態を反映することや、新たに過去の文献を考慮した結果、「処置後2か月以上」に設定しなおした。そのため1つの症例について費やす期間が長くなり、物理的に時間がかかるようになった。しかし1症例目で、術後3週間で採取した試料では変化のなかったHbA1cが、術後2か月では低下を認め、有用な参考結果を得ることにつながった。このようなことから、本研究の進捗状況はやや遅れていると判断した。

今後の研究の推進方策

いまだ研究の症例数は少ないものの、正常範囲内高めのHbA1cは歯周治療後に減少する結果が得られた。しかも術後3週間では変化のなかったHbA1cが術後2か月で減少に転じたことも興味深い。したがって、もともとHbA1cが高い糖尿病患者では歯周治療によって引き下げ幅が高い可能性がある。引き続き現在の症例の完遂および新たな症例の開拓、被検者のリクルートを行っていく予定である。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi