• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

根尖病変の成立における抗RANKL抗体の骨吸収抑制機構の解明と臨床応用への期待

研究課題

研究課題/領域番号 21K09877
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57030:保存治療系歯学関連
研究機関昭和大学

研究代表者

鈴木 規元  昭和大学, 歯学部, 教授 (20372451)

研究分担者 唐川 亜希子  昭和大学, 歯学部, 講師 (70552280)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード根尖性歯周炎 / 骨吸収抑制薬
研究開始時の研究の概要

根尖性歯周炎は根尖歯周組織に生じる炎症性骨吸収性疾患であり、慢性化すると難治性となることも少なくない。根管内からの感染源の除去に加え、歯槽骨吸収を積極的に抑制することによって治癒を促進できる可能性が考えられる。一方、骨粗鬆症の治療薬である骨吸収抑制剤デノスマブは、破骨細胞分化誘導因子であるRANKLを標的とした抗ヒトRANKL抗体製剤であるが、その作用は可逆的であり副作用が少ないとされていることから、炎症による歯槽骨吸収の抑制に効果が期待できる。本研究では、マウスに誘発した実験的根尖性歯周炎に対する抗RANKL抗体製剤の効果を検討し、本薬剤を根尖性歯周炎治療剤として応用することである。

研究実績の概要

根尖性歯周炎は根尖歯周組織に生じる炎症性骨吸収性疾患であり、慢性化すると難治性となることも少なくない。根管内からの感染源の除去に加え、歯槽骨吸収を積極的に抑制することによって治癒を促進できる可能性が考えられる。一方、骨粗鬆症の治療薬である骨吸収抑制剤デノスマブは、破骨細胞分化誘導因子であるRANKLを標的とした抗ヒトRANKL抗体製剤であるが、その作用は可逆的であり副作用が少ないとされていることから、炎症による歯槽骨吸収の抑制に効果が期待できる。
マウスに作製した実験的根尖性歯周炎における抗マウスRANKL抗体 (OYC1;オリエンタル酵母社) 投与群、BP製剤であるゾレドロネート(ノバルティス社) 投与群および非投与群について、マイクロCTにより病変の進展を検索したところ、どちらの薬剤も容量依存的に根尖病変の拡大を抑制することが示唆された。また、凍結組織標本による炎症組織(HE染色)および破骨細胞(酵素活性染色)の観察を行ったところ、両薬は根尖部の炎症性細胞浸潤を抑制し、抗RANKL抗体は破骨細胞数を減少させた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究代表者のその他の業務多忙により、本年度は十分に研究を行うことが難しく、研究の進展は得られなかった。

今後の研究の推進方策

抗RANKL抗体の作用メカニズムと炎症への影響を解明するために、免疫組織化学的検索、サイトカインのタンパク発現およびRNA発現の検索を行う。また、抗RANKL抗体の局所投与の系を確立し、抗RANKL抗体の局所投与による根尖性歯周炎抑制効果の可能性を検討する。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Effects of Anti?Receptor Activator of Nuclear Factor Kappa B Ligand Antibody and Zoledronic Acid on Periapical Lesion Development in Mice2022

    • 著者名/発表者名
      Ikeda Megumi、Karakawa Akiko、Takizawa Hideomi、Azetsu Yuki、Sakai Nobuhiro、Chatani Masahiro、Suzuki Noriyuki、Takami Masamichi
    • 雑誌名

      Journal of Endodontics

      巻: 48 号: 5 ページ: 632-640

    • DOI

      10.1016/j.joen.2022.02.002

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 根尖性歯周炎モデルマウスでは骨吸収抑制薬の骨量増加作用が減弱する2023

    • 著者名/発表者名
      唐川亜希子,池田めぐみ,瀧澤秀臣,上川正悟,畔津佑季,坂井信裕,茶谷昌宏,高見正道
    • 学会等名
      第43回日本歯科薬物療法学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 根尖性歯周炎モデルマウスにおける骨吸収抑制薬の作用解析2023

    • 著者名/発表者名
      唐川亜希子,池田めぐみ,瀧澤秀臣,畔津佑季, 茶谷昌宏,鈴木規元, 高見正道
    • 学会等名
      第149回日本薬理学会関東部会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 骨吸収抑制薬が実験的根尖性歯周炎の成立に及ぼす影響の解析2021

    • 著者名/発表者名
      池田めぐみ, 瀧澤秀臣, 唐川亜希子, 坂井信裕, 茶谷昌宏, 畔津佑季, 鈴木規元, 高見正道
    • 学会等名
      第39回日本骨代謝学会学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 骨吸収抑制薬が実験的根尖性歯周炎の進展に及ぼす影響の解析2021

    • 著者名/発表者名
      池田めぐみ, 瀧澤秀臣, 唐川亜希子, 坂井信裕, 茶谷昌宏, 畔津佑季, 鈴木規元, 高見正道
    • 学会等名
      第68回昭和大学学士会総会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi