研究課題/領域番号 |
21K09886
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 朝日大学 |
研究代表者 |
安田 忠司 朝日大学, 歯学部, 講師 (00410473)
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研究分担者 |
佐藤 匠 朝日大学, 歯学部, 助教 (10876519)
辰巳 順一 朝日大学, 歯学部, 教授 (60227105)
清水 雄太 朝日大学, 歯学部, 助教 (30875901)
伊神 裕高 朝日大学, 歯学部, 助教 (40973425)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 歯周病 / サルコペニア / 実験的歯周炎モデルマウス / Atrogin-1 / 加齢性筋肉減弱現象 |
研究開始時の研究の概要 |
歯周病は細菌の感染とそれに対する宿主の免疫応答の結果,歯周組織の破壊が起こる炎症性の疾患で,国民の約80%が罹患している生活習慣病であります。本疾病による持続的慢性炎症は全身疾患に影響を及ぼすことが知られています。近年の年齢構成比の急激な変化による高齢社会においてサルコペニア(加齢性筋肉減弱現象)は高血圧,肥満,糖尿病といった生活習慣病によっても修飾される報告があります。本研究は実験的歯周炎が骨格筋におよぼす影響について解析することにより、我が国のさらなる超高齢社会において歯周病感染がサルコペニアに及ぼす影響を調べます。
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研究成果の概要 |
歯周病による持続的な感染が筋肉の萎縮に影響を及ぼすことが考えられるものの確立した報告はない。そこで今回我々は実験的歯周炎が骨格筋に影響について解析した。その結果、腓腹筋の組織学的解析から対照群と比較して実験群では筋肉の萎縮が亢進した。ウエスタンブロッティング から対照群と比較し実験群ではAtrogin-1、MuRFの発現が亢進した。この結果からマウス実験的歯周炎モデルにおいて歯周炎は筋肉の萎縮に関連するリスク因子である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
加齢に伴う身体機能の低下は社会的にも問題となっているが、加齢に歯周病が関与することによってフレイルが進行するのかは未だ明らかになっていない部分が多い。近年の研究から身体活動の低下や加齢ホルモンの変化による持続的な慢性炎症が生じると筋タンパク質分解が促進し炎症性サイトカインが筋萎縮の起点となり, 筋衛星細胞の減少, 機能低下につながることが知られている。歯周病モデルマウスをもちいて筋肉の萎縮の解明することはフレイル解明の一助になる。
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