研究課題/領域番号 |
21K09903
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
|
研究機関 | 松本歯科大学 |
研究代表者 |
出分 菜々衣 松本歯科大学, 歯学部, 講師 (40747268)
|
研究分担者 |
吉成 伸夫 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (20231699)
吉田 明弘 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (20364151)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 口腔細菌叢 / 腸内細菌叢 / 100歳以上 / 80歳以上 / 高齢者施設入居者 / 施設入居者 / 高齢者 / 百寿者 |
研究開始時の研究の概要 |
近年の高齢化により100歳を超える百寿者が増加し、長寿の要因を探るため腸内細菌の研究が行われている。しかし、100歳以上の口腔細菌についての研究は少数で、さらに口腔および腸内細菌叢(フローラ)の両者を比較した報告は我々が知る限り認められない。 本研究の目的は、100歳以上と80歳以上それぞれを自立度で分類し、それぞれの腸内および口腔フローラの構成を明らかにすること、および前述の群における全身疾患の発症、発熱日数、死亡率を2年間追跡し、これらに影響する腸内および口腔フローラの構成因子の因果関係を解明する。将来的には、長寿に関連する口腔細菌を標的とした新規の診断を行うための技術開発につなげたい。
|
研究実績の概要 |
本研究では、100歳以上および80歳以上それぞれを自立度で分類し、それぞれの腸内および口腔細菌叢の構成を明らかにすることを目的とする。 初年度はベースライン時の対象者のサンプル収集を行った。Barthel index(BI)が60未満の自立度の低い100歳代8名と80歳代10名、自立した80歳代10名から唾液と糞便を採取し、歯数および義歯使用状況について評価した。さらに認知機能(MMSE)、栄養状態(MNA-SF)を評価した。これらの調査は歯科医師1名が実施した。本年度は採取したサンプルの細菌叢解析を行った。 次年度までの結果としては、歯数が同程度であるにもかかわらず、栄養状態では自立と非自立80歳代で有意差があり、この差は年齢差によらなかった。また、自立80歳代の腸内細菌の種類は、最も高い類似性を示した。自立と非自立80歳代の腸内細菌の種類は有意に異なっていた。さらに、非自立80歳代の腸内細菌では、Akkermansiaが有意に多く検出された。 Porphyromonas gingivalisとPorphyromonas endodontalisは、いずれも非自立80歳の唾液中に自立80歳よりも有意に多く含まれていた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度は、細菌叢解析まで進めることができた。しかし、コロナ禍の影響と対象者の施設退去および死亡が確認され、当初予定より追跡調査が困難な状況にある。
|
今後の研究の推進方策 |
可能な限り最終年度にて、追跡調査を実施する。
|