研究課題/領域番号 |
21K09907
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
吉永 泰周 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 准教授 (60452869)
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研究分担者 |
金子 高士 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 教授 (10284697)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | メカのセンサー / スクレロスチン / RANKL / セメント質 / メカノセンサー / 咬合性外傷 / 歯槽骨 / 歯周組織再生 |
研究開始時の研究の概要 |
ラットを用いた咬合力排除モデルおよび咬合性外傷モデルにおいて病理組織学的変化やスクレロスチンの発現を検討し、咬合力による骨組織及び有細胞セメント質におけるスクレロスチンの発現の変化を調べる。さらにスクレロスチンの関与を検討するためにスクレロスチン阻害剤であるロモソズマブを投与して、組織学的に評価する。 さらに骨芽細胞の培養系を用いて、スクレロスチンを添加してその影響をサイトカインの発現や骨形成能で評価する。
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研究実績の概要 |
雄性SDラットを用いて咬合性外傷モデルについて3日、5日、10日後に屠殺し、組織切片を作製し、病理組織学的変化を評価した。具体的には、上顎の第一臼歯咬合面に1mm径のワイヤーを接着性レジンセメントにて接着し、下顎の大臼歯に強い咬合力をかけることにより咬合性外傷を誘導する。このモデルのラットHE染色組織標本を作製し観察したところ、3日から根分岐部に近接する歯槽骨に硝子様変性を伴う強い骨吸収および多数の破骨細胞様の多角の細胞が認められた。この変化は5日目まで持続していたが、10日には破骨細胞様の多角の細胞がほとんど認められず、骨の再生が起こり正常歯周組織との相違はほとんど認められなかった。またTRAP染色により破骨細胞の分布を確認したところ、3日、5日に認められた多角の細胞はTRAP陽性を示しており、破骨細胞であることを確認した。また10日にはTRAP陽性細胞はほとんど観察されず、破骨細胞は消失していた。 次にHE染色切片の写真を用いてPCソフトImageJにて形態計測を行った。骨吸収量を評価するために根分岐部中隔から骨頂までの距離を計測した。3日および5日に有意な距離の増加を認めたが、10日には有意差は認めなかった。また分岐部中隔部の歯根と骨に囲まれた部分の面積を測定たところ、同様に3日および5日に有意な距離の増加を認めたが、10日には有意差は認めなかった。さらにRANKLに対する抗体を用いて免疫組織学的染色を行った結果、3日及び5日に多くのRANKL陽性細胞を認めたが、10日にはほとんど見られなった。このことより、過度の咬合力による骨吸収にはRANKLの発現が関係していることが示唆された。 現在、同標本を用いて、スクレロスチンに対する抗体を用いて免疫組織学的染色を行い、その発現の変化を経時的に検討し、RANKLの発現との関係について検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
RANKLおよびスクレロスチンに用いる抗体の選定に時間を要したため。
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今後の研究の推進方策 |
免疫組織学的染色によりスクレロスチンの発現について検討し、RANKLの発現おy日骨吸収との関係について検討する。
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