研究課題/領域番号 |
21K09962
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
小泉 寛恭 日本大学, 歯学部, 准教授 (20339229)
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研究分担者 |
平場 晴斗 日本大学, 歯学部, 助教 (00800989)
小平 晃久 日本大学, 歯学部, 助教 (70843150)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 高光透過性歯科用ジルコニア |
研究開始時の研究の概要 |
ジルコニア陶材を用いた臼歯ブリッジが臨床に導入され、広く行われてきている。ジルコニア陶材はその強度からブリッジのフレーム(コア材)として使用され、歯冠色陶材を焼き付けることにより審美性を確保する。このジルコニアブリッジは、噛む力のかかる臼歯部にも適用することが報告されている。しかし、従来のジルコニア陶材は、光透過性に欠点があり、白色を呈し、その欠点を改善すべく高光透過性ジルコニアが開発されてきているが、接着に関する系統的な基礎研究は、ほとんど行われていないのが現状である。そこで本研究は、高光透過性ジルコニアと歯冠色陶材の溶着機構を明らかにし耐久性の高い補綴装置を国民へ提供することを目的とする。
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研究成果の概要 |
高光透過性ジルコニアセラミックスブリッジの口腔内での安定した予後を目的とし、高光透過性ジルコニアフレームへの良好な焼付強度を獲得することを目的として研究を行った。フッ素化合物をジルコニアセラミックス表面に応用し接着前処理を行った。その結果以下の知見を得た。1.フッ素化合物を用いた熱処理は、ジルコニアフレームと前装用陶材の接着耐久性に有意に影響を及ぼした。2.従来型ジルコニアセラミックスと同様に高光透過性ジルコニアセラミックスにも接着耐久性の改善が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ジルコニアセラミックスをフレームとするブリッジへは、審美性を考慮した長石質系陶材を焼付け前装する。その際、ジルコニアセラミックス表面にフッ素化合物による熱処理を加えることにより前装ブリッジの長期的に安定した予後を得ることが示された。これにより、ジルコニアセラミックス補綴装置の製作において、歯科技工操作の重要な情報を得ることができた。従来のアルミナブラスト処理とは異なり、ジルコニアセラミックス表面の微細な傷を付与しない術式の提示は、ブリッジのより確実に安定した長期的予後を獲得できると考える。
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