研究課題/領域番号 |
21K09986
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
安部 友佳 昭和大学, 歯学部, 講師 (80614156)
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研究分担者 |
横山 紗和子 昭和大学, 歯学部, 兼任講師 (10431925)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 短縮歯列 / インプラント / 口腔関連QOL |
研究開始時の研究の概要 |
超高齢化が進むわが国では,生活の質(QOL)の向上と健康寿命の延伸のため,歯科治療の意義は年々大きくなってきています.わが国では第二大臼歯の欠損は治療対象とならない可能性が報告されていますが,このような短縮歯列と呼ばれるケースに対してのインプラント治療が,口腔に関連するQOLや口腔機能の向上に影響するかどうかはまだわかっていません.そこでこの研究では,短縮歯列の方を対象としてインプラント治療を行って,術前・術後の評価を行い,その有効性を評価していきます.更に,短縮歯列の方で,無治療のままになさっている方の調査を行って比較し,関連する要因を明らかにしていきます.
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研究成果の概要 |
本研究では、片側性短縮歯列(SDA)患者に対し、固定性インプラント補綴装置(IFPD)による治療介入効果と治療選択要因を解明することを目的に、口腔関連QoLの指標としてのOral Health Impact Profile(OHIP)のデータ収集と咀嚼機能検査を実施した。その結果、第二大臼歯一歯欠損SDA患者においても、第一・第二大臼歯二歯欠損SDA患者においても、IFPD治療は口腔関連QoLおよび客観的な咀嚼機能を改善することが示唆された。また、性別(男性)、主観的な口腔機能の低下、心理社会的影響が軽微であることが第二大臼歯欠損のSDA患者のIFPD治療選択に関連することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、上下顎の左右いずれかの大臼歯を欠損した片側性短縮歯列患者に対し、固定性インプラント補綴治療介入の効果を検討した。その結果、固定性インプラント補綴治療は短縮歯列患者の口腔関連のQoLおよび客観的な咀嚼機能を有意に改善することが示唆された。このことは、歯の喪失後に口腔機能の低下を自覚する短縮歯列患者に対して、固定性インプラント補綴治療は有効な治療の選択肢となり得ることを示すものである。
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