研究課題/領域番号 |
21K10012
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
水橋 史 (高橋史) 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 教授 (60386266)
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研究分担者 |
竹澤 晴香 (山口晴香) 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 講師 (00756942)
戸谷 収二 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 教授 (20287791)
森田 貴雄 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 教授 (20326549)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 唾液バイオマーカー / 口腔乾燥症 / Ca拮抗薬 / 診断法 / ELISA法 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,カルシウム拮抗薬服用者の唾液バイオマーカーを抗原として,ELISA 法による薬物性の口腔乾燥症の確定診断をすべく,その診断法を新たに開発することを目的とする。 唾液中のタンパク質とRNAから,カルシウム拮抗薬による口腔乾燥症に特有の唾液バイオマーカーを決定し,唾液バイオマーカーを抗原としたELISAキットの新規作製を試みる。 診断用のELISAキットを作製したのち,そのELISAキットを用いて,口腔乾燥症の臨床診断を試みる。
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研究実績の概要 |
現在の超高齢社会において,口腔乾燥症の患者が増加している。多くの高齢者が薬物を服用しており,薬物性の口腔乾燥症の患者が多いが,特にCa 拮抗薬による口腔乾燥症が非常に多い。しかし,未だに口腔乾燥症の確定診断には至っていない。本研究では,唾液中タンパク質とRNAから,Ca 拮抗薬による口腔乾燥症に特有の唾液バイオマーカーを決定し,唾液バイオマーカーを抗原としたELISAキットを新規に作製して,口腔乾燥症の確定診断を行うことを目的としている。 令和5年度は,これまで採取したCa 拮抗薬服用者と内服薬のない健常高齢者の唾液検体を用いたWestern blottingを行い標的遺伝子にコードされるタンパク質の検出確認を行うとともに,リアルタイムPCR によるRNAレベルの測定を行い,標的遺伝子の検出確認を行った。Western blottingとリアルタイムPCRによる検討を重ねた結果,Ca 拮抗薬による口腔乾燥症の唾液バイオマーカーとなり得る唾液タンパク質を1つに絞ることができた。このターゲットタンパク質を抗原として,ELISAキットの作製を段階的に進めていった(委託)。市販抗体と市販抗原を用いたELISA初期検討を2段階行い,ターゲットタンパク質を検出するのに優れた条件を模索した。現在は,検討の最終段階に入っており,ヒトの唾液を用いてELISAキットによる検出確認を行っている。 令和5年度までの研究成果をまとめ,口腔乾燥症の唾液バイオマーカーの決定に関する論文を投稿中(水橋)である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和3年度の研究計画であった,Ca 拮抗薬服用者と内服薬のない健常高齢者の唾液採取を令和4年度に行い,さらに,採取した唾液を用いてWestern blottingとRT-PCR ,リアルタイムPCR を行った。令和4年度に行うことを計画していた唾液バイオマーカーを抗原としたELISAキットの作製は,現在,最終段階に入っているが,まだ完成しておらず,やや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度には,ELISAキットが完成するため,作製したELISAキットを用いて,臨床応用を行う。臨床応用を行うにあたり,唾液採取(水橋,戸谷)とELISAキットによる分析(森田,竹澤)で分担して進めていく。 令和6年度の研究成果発表を行うとともに,論文作成を行う(水橋)。
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