研究課題/領域番号 |
21K10024
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
青沼 史子 九州歯科大学, 歯学部, 医員 (60815900)
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研究分担者 |
近藤 祐介 九州歯科大学, 歯学部, 講師 (00611287)
野代 知孝 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (00829781)
宗政 翔 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (40852489)
細川 隆司 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (60211546)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 臼歯部機能歯数 / ucOC / ビタミンK / 機能歯数 / 骨代謝マーカー / 栄養摂取 / 生体利用効率 / 咀嚼能率 / 糖代謝 / 吸収カロリー / 腸内細菌叢 |
研究開始時の研究の概要 |
これまでに補綴歯科治療と栄養状態を評価した研究が多く行われ、補綴歯科治療により栄養摂取が改善することが報告されてきた。しかし、摂取したものがすべて生体内で吸収され作用しているわけではなく、その生体利用効率には咀嚼能力が大きく関与していることが予想されるにも関わらず、未だそれを解明した研究は皆無である。本研究では施設入居高齢者において、血中GLP-1(Glucagon-like peptide-1)濃度、腸内細菌叢の組成、経時的な血糖値、生体インピーダンス測定による吸収カロリー値と、咀嚼能力との関連を解明することにより、生体利用効率の分析に基づいた補綴歯科治療の臨床栄養学的アウトカムを評価する。
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研究実績の概要 |
これまでに、補綴歯科治療により栄養摂取が改善することが報告されているが、摂取したものすべてが生体内で作用しているわけではなく、その生体利用効率は咀嚼能力と大きく関与することが予想されているにもかかわらず、それを解明する研究はされていない。本研究では、施設入居高齢者における生体利用効率を解析し、補綴歯科治療の臨床栄養学的アウトカムを評価することを目的とした。しかし新型コロナウィルスの影響もあり高齢者施設での研究が困難であったため、研究対象者を施設入居高齢者から外来患者へ変更し、口腔機能と栄養摂取量や血中の骨代謝マーカーの関連について検討した。中でも、野菜や納豆などに含まれるビタミンKはその摂取量や吸収率が口腔機能の影響を受ける可能性があったため、ビタミンKの充足度のマーカーである低カルボキシル化オステオカルシン(ucOC)を主要なアウトカムとした。 その結果、血清ucOC濃度を目的変数として解析したところ、ビタミンK摂取量と臼歯部機能歯数が有意な関連因子であることが明らかとなり、口腔機能が骨代謝に関連する可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウイルスの影響で当初とは予定を一部変更したが、臼歯部機能歯数と血中ucOC濃度の関連が明らかとなり、その内容は学術雑誌に掲載されたため、おおむね順調に進展していると考える。
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今後の研究の推進方策 |
これまでに横断的な研究を行った。今後、可撤性義歯やインプラントを用いた補綴治療介入の効果を明らかにする必要があると考えており、摂取栄養素やucOCなど骨代謝マーカーへの影響を検討する。
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