研究課題/領域番号 |
21K10032
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
|
研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
吉岡 文 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (50468998)
|
研究分担者 |
松川 良平 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (40645735)
尾澤 昌悟 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (50323720)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
|
キーワード | 顎顔面補綴 / エピテーゼ / 粘弾性特性 / 顔面補綴 / モーフィング / 皮膚の粘弾性 |
研究開始時の研究の概要 |
エピテーゼの製作法は複雑な工程と熟練した技術、芸術的な感性が必要とされてきた。これまで、適合性の高いエピテーゼの製作を行うために、3Dデジタル技術を応用して‘動く顔面模型’すなわち三次元顔面表情運動モデルの製作方法を構築してきた。本研究においては人工知能を応用して、より精度の高い顔面表情運動モデルを簡便に作成し、さらに皮膚の弾性、シリコーン材料の粘弾性を考慮して、動的なモデル上でのエピテーゼの設計方法を構築する。これにより、運動時にも欠損部に適合したエピテーゼの製作方法を確立することで、顔面の動きに追随する、より自然な装着感のエピテーゼを簡便に製作することができると考えられる。
|
研究成果の概要 |
本研究の最終目的はエピテーゼ製作に際し、三次元顔面表情運動モデルを用いて表情によって変化する顔面表面の形状変化を解析し、変化に適した弾性を持つエピテーゼ材料を症例毎に簡便に選択する革新的個別化システムを構築することである。本研究においては、顔面表面の表情変化がエピテーゼの適合に及ぼす影響について検討するために、顔面の表情変化量と皮膚の粘弾性特性との関連性を検討した結果、瞬間的変位量に対する瞬間的回復量を表すR5,全体の回復量に対する瞬間的回復量を表すR7,粘性の指標として、瞬間的変位量に対する遅延的変位量を表すR6において、顔面の表情変化量との間に相関がみられた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、エピテーゼの動的な適合性は、皮膚の粘弾性と関連することが示された。このことに基づいて、皮膚の粘弾性に応じたエピテーゼの設計や、シリコーン材料の粘弾性を考慮して、動的な表情モデル上でのエピテーゼの設計を行うことができる。これにより、静止状態のみならず、 運動時にも欠損部に適合したエピテーゼの製作方法を確立することで、顔面の動きに追随する、より自然な装着感のエピテーゼを簡便に製作することができ、顔面欠損患者のQOLの向上に大きく寄与すると考えられる。
|