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環境因子による細胞内シグナル増強と腫瘍悪性化についての相関の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K10041
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57060:外科系歯学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

榊原 晶子  神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (00569866)

研究分担者 長谷川 巧実  神戸大学, 医学研究科, 准教授 (50546497)
榊原 俊介  神戸大学, 医学研究科, 客員准教授 (50444592)
楠元 順哉  神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (00870205)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワードTRPVイオンチャネル / TRPイオンチャネル
研究開始時の研究の概要

口腔内に発症する扁平上皮癌(以下SCC)を中心とする悪性腫瘍では、発ガンの危険因子として喫煙や飲酒の他に、持続的な物理的刺激が挙げられる。前者は発癌物質による化学的なDNA損傷をその成因とするが、後者は組織修復における急速な細胞増殖過程でのDNA複製エラーの増幅などが成因と考えられ、癌化の過程を分離して考察する必要がある。過剰発現したTRPチャネルにより細胞内シグナルが増強されるのか、またそれは細胞に対してどのような影響を及ぼすのかを解析し、癌化の予防および担癌患者における腫瘍進展の制御を目指す。

研究実績の概要

われわれは、これまでの研究で生体から得られた口腔粘膜組織(舌、歯肉、 粘膜、口底)の癌細胞と正常粘膜細胞を用いてTRPV1-4イオンチャネルの発現が癌と正常組織でどのように特徴付けられるのかを証明してきた。(real time PCR法および、免疫組織化学染色法により、①TRPV1,2,3,4全てにおいて、ヒト口腔正常粘膜(舌、歯肉、 粘膜、口底)での発現を確認。②口腔扁平上皮癌と口腔正常粘膜におけるTRPV1,2,3,4の発現量は、扁平上皮癌の方が有意に 増加。③TRPV1,2,3,4全てにおいて、ヒト口腔正常粘膜で‘飲酒あり’群の方が、‘飲酒なし’群よりも有意に増加。④TRPV2,3,4において、ヒト口腔正常粘膜で‘喫煙あり’群の方が、‘喫煙なし’群よりも有意に増加しており、TRPV1も増加傾向にあった。)
これらの結果は生体から採取した粘膜組織(ヒト口腔癌、ヒト口腔正常粘膜)で行われた実験結果である。培養細胞でも同様の結果がとなるかを検証することとした。生体組織から癌細胞や、上皮細胞を分離しようと試みたが、困難であったため、細胞提供を受けて研究に使用している。
当初はTRPV1,2,3,4のアゴニストとアンタゴニストのそれぞれを作用させてカルシウムイオンチャネルの反応を確認しようとしたが、アンタゴニストはコントロール群と同様の変化となるため、アゴニストのみの作用で検証している。TRPV1はカプサイシン、TRPV2はプロベネシド、TRPV3はインセンソールアセテート、TRPV4はRN1747を使用してそれぞれ培養癌細胞と正常細胞でカルシウムアッセイを行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

口腔悪性腫瘍細胞(HSC3)および、口腔正常粘膜ケラチノサイト(HOMK)のそれぞれでTRPV1,2,3,4のアゴニストによる反応を検証している。TRPVは非常に繊細で、わずかに光が入ったり、温度変化や衝撃が加わったりするだけでも反応することがあるため、条件を一定にすることが困難で、再現性を得ることが難しい。

今後の研究の推進方策

各イオンチャネルのカルシウムアッセイを繰り返して精度を上げていく。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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