研究課題/領域番号 |
21K10042
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
管野 貴浩 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (60633360)
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研究分担者 |
松崎 有未 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (50338183)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 口腔顎顔面外科 / 骨髄由来幹細胞 / 顎骨再生 / 顎骨再生足場材料 / 生体材料 / 顎口腔再生 / 骨髄間葉系幹細胞 / 顎骨再建 / 骨伝導能 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、われわれ島根大学医学部において独自に勢力的に研究開発を行う、“超選択的単離手法による高純度ヒト骨髄由来間葉系幹細胞” によるその高い増殖・分化 および遊走能に着目し、さらに顎骨の特殊性から研究開発を進める“次世代型 新規生体 活性3次元多孔質βTCP/PDLLA/PGA複合体足場材料”により、顎骨欠損患者に対する自己 完結型革新的顎骨再生治療法の確立に向けた実験的研究により研究基盤形成を行う。
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研究実績の概要 |
顎骨再建外科臨床において、広範囲な顎骨欠損部の回復には自家骨移植が最も確実な再建治療法である。しかし外科的侵襲性は高く、組織工学的手法により、安全、効率的かつ効果的な顎骨再生治療の開発が、顎口腔の健康回復に必須で社会的に強く求められている。本研究では、①高純度ヒト骨髄間葉系幹細胞を顎骨再生促進における患者由来の細胞リソースとして用い、②高い生体活性力・骨伝導能を有する次世代型顎骨再生3次元足場材料と組み合わせることで、顎骨欠損患者への新規顎骨再生治療法確立に向けた実験的基盤研究を目的とした。 昨年度に引き続き、研究計画の通りに研究分担者らと密に研究連携し、ヒト骨髄液(Whole Bone Marrow)から超選択的単離手法により、高純度なヒト骨髄由来間葉系幹細胞の同定と単離培養を行い、その多分化能、増殖能、遊走能および骨形成能に関して新規足場材料との品質評価を行った。超選択的単離手法については、単核細胞にした状態で幹細胞表面マーカーであるCD90/CD271の抗体染色を行い、セルソーターを用いて共陽性の細胞をシングルセルソーティングした。その中で増殖の早いクローンを誘導ピックアップ単離し、高純度ヒト骨髄由来間葉系幹細胞としての品質評価検索を行った。 また、新たにin vivoモデル構築として、研究計画通りにSDラット(10週令)を用いて、顎骨欠損モデルを作製し研究を開始した。しかしながら、当初の顎骨再生3次元足場材料の製造中止の決定を受けたため、代替としてβ-TCP/PLGA (β-リン酸三カルシウム/乳酸グリコール酸共重合体) 複合体を綿状に加工形成した新規骨補填材を用いてその研究モデルとしての有用性に関して評価検討を実施した。 さらに、本研究課題や研究成果、学術知見に関して関連学術集会に参加し、情報収集に努め、本研究の発展性と方向性を確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度は、当初の研究計画の通りに、昨年度から継続して超選択的単離手法による高純度ヒト骨髄由来間葉系幹細胞 (Rapidly Expanding Clone) の品質評価及び管理を実施した。さらに、新たにin vivoモデル構築として、研究計画通りにSDラットを用いて、顎骨欠損モデルを作製し研究を開始した。しかしながら、当初の顎骨再生3次元足場材料の製造中止の決定を受けたため、代替としてβ-TCP/PLGA (β-リン酸三カルシウム/乳酸グリコール酸共重合体) 複合体を綿状に加工形成した新規骨補填材を用いてその研究モデルとしての有用性に関して評価検討を実施した。 概ね順調に、初年度の研究計画に合致する進行と成果が得られており、本研究状況と判断した。
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今後の研究の推進方策 |
今後も引き続き、当初の研究計画の通りに、超選択的単離手法によって得られた高純度ヒト骨髄由来間葉系幹細胞 (Rapidly Expanding Clone) から、subpopulationごとの幹細胞増殖能および骨分化能に関して評価を進める。そして、当初の研究計画に沿った研究の実施を遂行し、代替としたβ-TCP/PLGA (β-リン酸三カルシウム/乳酸グリコール酸共重合体) 複合体を綿状に加工形成した新規骨補填材との複合体作製により、ラット顎骨欠損モデルへの移植手術を行い、超選択的高純度幹細胞の本新規足場材料での顎骨再生能に関して有用性を評価検討することとし、今後の研究の展開を計画している。
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