研究課題/領域番号 |
21K10044
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
内田 大亮 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (20335798)
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研究分担者 |
栗林 伸行 愛媛大学, 医学系研究科, 助教 (80617332)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | OPMDs / TP53 / OSCC / PIK3CA / 口腔潜在的悪性疾患 / 遺伝子変異 / ドライバー遺伝子 |
研究開始時の研究の概要 |
口腔癌の9割を占める口腔扁平上皮癌(OSCC)の予後向上には、早期発見・早期治療が重要であることは言うまでもなOSCCは、口腔白板症や紅板症、口腔扁平苔癬などの口腔潜在的悪性疾患(OPMDs)が生じ、その後、様々なゲノム・エピゲノム異常が段階的に蓄積する「multistep carcinogenesis」により発生するとされてきた。近年の全遺伝子エキソーム解析にて、頭頸部癌には、限られたドライバー遺伝子の変異が発癌を誘発することが証明された。そこで、本研究では、OPMDsにおいてドライバー遺伝子の変異を監視する新規治療戦略を開発することを目的とする。
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研究成果の概要 |
代表的なOPMDsである口腔扁平苔癬(OLP)、口腔白板症(OLK)のドライバー遺伝子の変異解析を行った。その結果、OLK4例(4/14; 28.6%)において、NOTCH1、PIK3CA、HRASのミスセンス変異とTP53のナンセンス変異が重複あるいは単独で認められたが、一般的な病理組織学的検鏡では変異のあった症例を判別できなかった。一方、OLP1例(1/27; 3.7%)においてTP53のミスセンス変異が認められたが、この症例は経過観察中に上皮異形成に進展した。以上より、OPMDsにおけるドライバー遺伝子の監視は、早期切除や経過観察の厳重化を決定する新規治療戦略になりうることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔扁平上皮癌(OSCC)は、口腔白板症(OLK)や口腔扁平苔癬(OLP)などの口腔潜在的悪性疾患(OPMDs)が生じ、その後、様々なドライバー遺伝子変異やエピゲノム異常が段階的に蓄積する「multistep carcinogenesis」により発生する。しかしながら、日常臨床で遭遇頻度の高いOLKやOLPでも数%の発癌に過ぎないため、切除か経過観察かの判断は施設ごとに異なり、統一された治療指針がなかった。本研究によりOPMDsの段階でドライバー遺伝子の変異を生じる症例が存在することが明らかとなり、OPMDsの経過観察の厳重化や OSCCの超早期発見・超早期治療につながる可能性が示唆された。
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