研究課題/領域番号 |
21K10069
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
工藤 千穂 大阪大学, 大学院歯学研究科, 准教授 (20533110)
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研究分担者 |
丹羽 均 大阪大学, 大学院歯学研究科, 教授 (30218250)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 片頭痛 / 大脳皮質拡延性抑制 / 女性ホルモン / 月経周期 |
研究開始時の研究の概要 |
片頭痛は激烈な頭痛発作を繰り返す疾患で、身体面、心理面、社会的側面において幅広く機能障害を生じることが知られている。片頭痛の発症メカニズムとして、三叉神経血管系及び大脳皮質拡延性抑制(CSD)との関与が考えられている。疫学的に片頭痛の罹患率は女性が男性の3倍多く、思春期から更年期に起こりやすいこと、そして、月経前後に悪化するといわれていることより、エストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンとの関連が示唆されてきた。そこで、本研究では、片頭痛動物モデルを使用し、女性ホルモンの血中濃度変動によるCSDや三叉神経血管系への影響について検討し、そのメカニズムについて明らかにすることを目的とする。
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研究実績の概要 |
片頭痛は激烈な頭痛発作を繰り返す疾患で、原因不明の歯痛や顔面痛を主訴として歯科を受診する場合も多いといわれている。片頭痛の発症メカニズムは未だ確立されていないが、髄膜に分布する三叉神経血管系及び大脳皮質拡延性抑制(Cortical Spreading Depression, CSD)との関与が最も有力とされている。疫学的に片頭痛の罹患率は女性が男性の3倍多く、年代別には思春期から更年期に起こりやすいこと、そして月経前後に悪化するといわれていることより、女性ホルモン、特にエストロゲンとの関連が示唆されてきた。しかし、生体内ではエストロゲンだけでなくプロゲステロンの血中濃度も月経周期に伴って変動しており、 これらのホルモンが相互に作用している可能性も否定できない。そこで、本研究ではCSD片頭痛動物モデルを使用し、これらのホルモンの血中濃度変動によるCSDや三叉神経血管系への影響について検討し、そのメカニズムについて明らかにすることを目的とする。 昨年度に女性ホルモンの投与方法を検討した結果、女性ホルモンを填入したシリコンチューブを皮下に埋入すると数日間で血中濃度が減少していくことが確認できた。ヒトの月経周期において、月経前の女性ホルモンが数日間で急激に減少する時期に片頭痛発症が誘発されることが多い(月経片頭痛)と言われていることより、シリコンチューブ皮下埋入がその血中濃度変化を再現できていると考えた。そこで今年度は、卵巣摘出ラットにエストロゲン、プロゲステロンを填入したシリコンチューブを皮下に埋入し、埋入後3日目、7日目に脳を取り出し、三叉神経脊髄路核尾側亜核および上部頚髄におけるc-Fos(神経細胞活性化のマーカー)の発現、三叉神経節におけるCGRPの発現について検討を行った。今後は行動の変化について検討していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
・予想以上にエストロゲン、プロゲステロンの投与方法の検討に時間を費やしたため。 ・令和4年度後半に病気になり、その治療が2024年2月まで続いたため、それに時間をとられ、実験をなかなか行うことができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
シリコンチューブ皮下埋入による女性ホルモン投与が片頭痛関連行動に影響を及ぼすかについて、行動学的検討を行う。 女性ホルモン投与による三叉神経節におけるCGRP発現変化、三叉神経脊髄路核尾側亜核および上部頚髄におけるc-Fos発現変化のメカニズムについて検討を行う。
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