研究課題/領域番号 |
21K10071
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
奥井 達雄 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 准教授 (40610928)
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研究分担者 |
佐々木 朗 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (00170663)
志茂 剛 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (40362991)
米田 俊之 大阪大学, 大学院歯学研究科, 招へい教員 (80142313)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 顎骨 / 骨破壊 / 知覚神経 / 癌性疼痛 / 骨代謝 / 骨痛 |
研究開始時の研究の概要 |
1)骨に浸潤した口腔癌が知覚神経の神経突起伸長、興奮および骨痛を誘発することを明らかにする。癌性骨痛と並行して知覚神経が産生する増殖因子を同定する。 2)上記1.で同定した増殖因子が、口腔癌の骨内での増大と骨から肺への転移を促進することを知覚神経の化学的、物理的除去ならびに増殖因子受容体の機能阻害と酸感受性受容体TRPV1欠失マウスを用い明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究では乳癌細胞を脛骨の骨髄腔に注入し作成した骨痛モデルマウスを用いて, 癌性骨痛のメカニズムを検証した. 乳酸トランスポーターであるモノカルボン酸トランスポーター4 (MCT4)の発現を抑制した癌細胞を骨髄内に移植したマウスは, 通常の癌細胞を注入したマウスと比べて, DRGにおけるERKならびにCREBのリン酸化が減弱し, 骨痛が減少することが明らかになった. さらにこのモデルマウスの骨髄内の乳酸濃度が減少することが明らかになった. in vitroにおいて知覚神経における乳酸のオーファン受容体であるGタンパク質共役受容体81(GPR81)発現を抑制すると, 乳酸によるERKリン酸化と細胞内へのCa2+流入が減少し, 知覚神経細胞の興奮が抑制されることが明らかになった. これらの結果から, MCT4を介して乳癌細胞から放出された乳酸は, 感覚神経細胞のGPR81の活性化を介して骨痛を誘導することが示唆された. 上記の内容をInternational journal of oncology 誌に掲載した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究遂行は問題なく行えており、論文作成まで終了した。
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今後の研究の推進方策 |
現状の計画を遂行する。 さらに他の知覚神経作動因子の検索を行う。
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