研究課題/領域番号 |
21K10091
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
磯村 恵美子 大阪大学, 大学院歯学研究科, 准教授 (70397701)
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研究分担者 |
横田 祐介 大阪大学, 歯学部附属病院, 助教 (10448128)
野原 幹司 大阪大学, 大学院歯学研究科, 准教授 (20346167)
松川 誠 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (70845859)
阪井 丘芳 大阪大学, 大学院歯学研究科, 教授 (90379082)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 鼻咽腔閉鎖不全症 / 脂肪注入 / 口蓋裂 / 再生医療 / 鼻咽腔閉鎖不全 / 口唇口蓋裂 |
研究開始時の研究の概要 |
鼻咽腔閉鎖不全症は、一般に口蓋裂初回手術後の10~25%にみられ、咽頭弁移植術が標準治療として行われてきたが、鼻咽腔の形態を根本的に変えてしまうため成長途中では施行できないという欠点がある。そこで近年、海外では鼻咽腔周囲組織に脂肪注入することで鼻咽腔閉鎖不全症を改善する方法が報告されるようになってきたが、まだ確立された方法ではない。我々は、これまでにイヌを用いた実験で、軟口蓋鼻腔側粘膜に内視鏡下で脂肪注入することで、より効果的に注入ができることを示した。 本研究では、これを臨床応用し、鼻咽腔閉鎖不全症患者に対して、内視鏡下、軟口蓋鼻腔側粘膜に自家脂肪注入を行い、その治療効果を検討する。
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研究実績の概要 |
鼻咽腔閉鎖不全症の患者のうち、軽度閉鎖不全症で新たに同意が得られた患者2名に対し、処置を施行し、前年度の3名と合わせて5名の術後経過を観察した。前年度に効果が認めなかった1名をのぞき、4名に鼻咽腔閉鎖不全の若干の改善を認めた。またその4例の症例で、言語療法士が行う音声評価で、小さくても何らかの改善が見られ、聴覚的にも軽度から中等度の改善が見られた。これらのVPIの改善は12ヶ月以上維持されており、さらなる経過観察が行われる予定である。さらに、睡眠時無呼吸症候群や低身長症などの合併症も認められなかった。なお、1名の患者において、脂肪吸引部位の大腿部に軽度の知覚異常が出現したが、約6ヶ月で日常生活で気にならない程度に回復した。また内視鏡検査でも鼻咽腔閉鎖不全の改善を観察することができた。 これらの成果を国際学会(英語での口演:Isomura E, Matsukawa M, Nohara K, Tanaka N, Sugiyama C, Yokota Y, Sakai T, Tanaka S, Kogo M. A new endoscope- assisted approach for velopharyngeal structure augmentation as treatment for velopharyngeal insufficiency. (14th International cleft congress: 2022.7.11-15, Scotland, UK. Online)で発表した。 さらに口腔外科学会でのミニレクチャー(磯村恵美子 ML21「機能修復のための脂肪注入技術」第67回日本口腔外科学会総会・学術大会(2022.11.4-6. 幕張メッセ. オンデマンド配信)で報告した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ感染症のために手術の制限があったが、おおむね回復してきている。
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今後の研究の推進方策 |
今後、症例を増やし、今までに行ったものと合わせて術後評価を行い、効果を判定していく。また、論文にまとめて投稿する。
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