研究課題/領域番号 |
21K10131
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
山内 健介 東北大学, 歯学研究科, 教授 (10364150)
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研究分担者 |
鵜沼 英郎 山形大学, 大学院理工学研究科, 教授 (30273303)
清水 良央 東北大学, 歯学研究科, 助教 (30302152)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 骨造成 / 骨延長 / 骨膜伸展骨形成法 / ポリエチレンテレフタレート / 再生誘導療法 / ダイナミックフレーム装置 / 骨延長法 / 骨増生 / ダイナミックフレーム / 骨再生誘導療法 / 形状記憶材料 |
研究開始時の研究の概要 |
静的・動的特性を有したDFDを製作し、既存骨から新たな形態を誘導させる形態改変を実証させ、最終的には任意の血管柄周囲にDFDを設置させ、新たな血管柄付き骨弁の検証を行う。これにより人工材料の使用回避ならびにドナーサイトへの最小侵襲による新たな骨再建方法を提唱すると供に、骨ー軟組織の境界認識をDFDにより任意に制御できることを目指し、形態・機能を考慮した次世代顎骨再建方法を開発する。
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研究成果の概要 |
本研究は静的・動的特性を有したDFDを製作し、既存骨から新たな形態を誘導させる形態改変を実証させ、最終的には任意の血管柄周囲にDFDを設置させ、新たな血管柄付き骨弁の検証を行った。ラット大腿骨を用いたDFDによる骨膜伸展刺激に対する反応はDFD直下ではなく、その周囲骨での骨新生を確認でき、さらにその骨形成量は周囲血流環境に影響を受けることが判明した。 以上よりDFDによる骨膜伸展骨形成法での顎骨再建では、目的とする形態の全容を模写した形状ではなく、その梁構造となるフレームをデザインした形状で行うことが有用であることが分かり、今後の次世代型DFD顎骨再建法開発への実現性が高まったものといえる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は細胞培養による再生医療ではなく、生体自らが持つ創傷治癒能力を応用した再生誘導療法の一つであり、従来の骨移植などとも異なり、骨採取によるドナーサイトへの侵襲の回避や生体材料の不使用による異種骨の感染回避などの利点を有した方法といえる。また、広範囲にわたる骨欠損に対する血管柄付き骨弁による再建においても、レシピエントで求められる形態を事前に付与することで、顎骨であれば咬合再建を考慮した形態を付与した骨移植が可能となることから、手術回数の低減や咬合回復期間の短期化が計られることで、患者の早期社会復帰や咬合咀嚼能率の早期回復による健康増進に寄与するものと考えられた。
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