研究課題/領域番号 |
21K10142
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
永田 将士 熊本大学, 病院, 医員 (10635791)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 免疫チェックポイント阻害薬 / 感受性マーカー / 口腔癌 / 免疫チェックポイント阻害剤 / 細胞外小胞 / OSCC / ICIs / 治療抵抗性 |
研究開始時の研究の概要 |
口腔癌におけるICIs耐性機序の解明および新たな治療戦略の開発を目的として、実際に免疫チェックポイント阻害薬を投与した患者検体やPatient Derived Xenograft: PDXモデルを使用し、新たな分子機構の解明行う。
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研究実績の概要 |
口腔扁平上皮癌 は口腔癌の80%を占める疾患で、医療技術の進歩にも関わらず治療成績の劇的な向上には至っていない。近年、頭頸部癌に対し免疫チェックポイント阻害薬(Immune checkpoint inhibitors: ICIs)の有効性が注目されているが、その奏効率は未だ限定的である。当科では、実際にICIsを投与を予定する患者に対し、各ポイントにて血液を採取している。このサンプルを用いて現在使用しているICIsのマーカーである、PDL1の治療予後因子としての可能性を探索した。ELISAを用いて治療開始前の保存血清中のPD-L1陽性EVsを測定した。結果としてPD-L1 EVsは口腔癌患者血清から検出可能であった。また、PD-L1 EVsの存在はRECISTや腫瘍の分化度と関連していた。PD-L1EVs-high群ではPFS、PFS2、OSいずれにおいてもPD-L1 EVs-lowに比べて予後が不良となり、特にOSについては有意に予後が悪化していた。また、多変量解析においても、OSにおいてPD-L1 EVsは独立した予後因子であった。ICIsによる治療を受けた再発・転移性口腔癌において、PD-L1 EVsは有用な予後予測因子であると考えられた。 次に、ICI 投与OSCC患者の末梢血を用いて、 栄養指標 (OPNI, NLR) と予後の関連を解析を行った。栄養指標と末梢血中のT cell exhaustionの関連を解析した結果、高OPNI患者の方が、OS、PFSともに良好であること、低NLR患者の方がOS・PFSともに良好であることが判明し、OPNIはOS, PFSともに予後予測因子になり得ると考えられた。また、低OPNI値患者ほど、末梢血中CTLのT cell exhaustionが進行しており、栄養状態低下は、全身の免疫状態に影響を与えている可能性が示唆された。
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